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明治17年夏場所3日目 (東京横濱毎日新聞/明治17.5.18)

・昨日回向院三日目の相撲はいよいよ上景気にて、観客の中には貴顕紳士等も多く見受けたり。
清見潟鶴ヶ濱は、鶴ヶ濱立ち後れと思いしが難なく「押切」て勝は日の出力士の働きと知られたり。
高千穂千羽ヶ嶽高千穂の右を「泉川」に極め、ため出さんと遮に無に攻め立てる時高千穂はちょっと「踏切」しが其の途端土俵中にて同体倒れたり、高千穂は物言い付けたき色見えしも高砂が踏切ありしを示したるより其のまま千羽の勝。
剣山一ノ矢は、仕切も見事に立上りざま左を差して「押切」り一ノ矢の勝は感心感心。
常陸山大達は、常陸山が景気立ちに立上りしかば多分大達がマッタを言うならんと思いきや、ちょっと後れて立上り「突張り」て大達の勝は妙におかしく、常陸山も負けながら余りの景気無ささに笑いつつ引込みたり。
梅ヶ谷廣ノ海は仕切立派に立上り、突張り跳合い辛うじては二本を差し、相撲大事にクッ付いて居たるは耐忍のさま見えて賛称の声四方に起こりぬ、梅関は上より敵の差し手を巻いてタメライシが日の下開山の梅関なればついに「寄」て勝はさもあるべし。
・(中入後)和田ノ森はすぐに「出し投」ての勝。
荒飛立田野は念入りて立上り、突掛けて立田野左を差し「三ツ」を引き、右にも敵の「前袋」を引きたる一心不乱の大相撲、揉抜きて水となりしは互いの心棒察せられたり、其の心中を探るに荒飛の方は此の場所より幕に入り立田野は当場所の幕を下りしなれば「カタク」なるも道理ならん、さても再度取組み互いに疲労の見えて引分は宜し。
友綱井筒は、友綱立上りざま「張っ」てひと「突張」にて勝は余りあっけなかりし。
手柄山武蔵潟は「ハヅ」を構い合いしが武蔵は遮に無に「押切」て勝。
鞆ノ平稲ノ花は、立際には「スクイ」しも残って「押切」りの勝はさもあるべし。
柏戸高見山はいつも顔の合う時は急度「カタク」なるという取組にて、此の日もやはり立合に手間取りしが、立上り「右四つ」にて柏戸の「足クセ」はちょっと高見山危うく見えしも「エンヤ」残りて双方「ミツ」を引き合いすなわち「パッタリ」となりて大揉みなせし末水入り、再度取組せんとせしが柏戸高見が右に「ミツ」を引かざりしと云い、また高見は正に引いたりとて言葉の争いに手間取り、或いは四本柱の年寄に問うなどなかなかの揉めなりしが、ついに高見の云う如き組手にて一かたならず「カタク」なりしも互いの一心にて勝負なく引分たり。
海山大鳴門は当日一の取組、大鳴門右を差し左に敵の右を一心に防ぎしは海山が「右巧者」なるゆえならん、同じく大相撲にて水となりし後、海山右を差して「ミツ」を引きたればそれ大鳴門、しめたり海山と贔屓声は場内も割るるばかりなりし、大鳴門も左に「上手」を引きエンヤエンヤと揉んで揉抜き、勝負なく引分は見ごたえありし。
上ヶ汐西ノ海は仕切申し分なく立声と共に突掛け、西は相手の左を例の「泉川」に極めて「タメ」たるも都合や悪しけん、又ほどいて相撲にせんとする時すかさず上ヶ汐は名代の「カワヅ」に行きしに、西の体下へ流れたれば場内の観客一度に「ドッ」と賞讃せり。

客層に少し変化が見られるあたり、天覧の影響力はすごいものですね。天覧相撲の大成功に貢献した大達、いよいよ全盛期に近付いたようで笑うしかない程の強さです。パッタリというのはあまり聞かない言葉ですが、今でいう「がっぷり」みたいなものでしょうか?水入り後の組み直しに結構時間がかかってしまったようですね。

明治17年夏場所星取表
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テーマ:大相撲 - ジャンル:スポーツ

【2006/09/13 00:23】 | 大相撲 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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