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明治31年夏場所九日目 (朝日新聞/明治31.5.25)

○回向院大相撲
・昨二十四日(九日目)は朝来の曇天にて、前日の大入に引かえ客足なかりしが、好角家は相変わらず来観せるも多し。
大戸川嵐山は、内無双にて渡し込み大戸勝。
緑川錦山は、いまだ土付かずの二本差しを片閂に絞りて寄倒したり。
鉞り磯千鳥は、立ち鼻を張ったるもは屈せず、左を差し右上手に取って寄倒しての勝。
岩戸川立嵐は、の左差しを立は巻き左は殺し合いて暫し挑みしが、やがての小手投げ決まりての負け。
高千穂有明は、左四ツにて投げを打ちしも効かず、かえって寄切られての負け。
國見山松ノ風は幕下の好取組、右四ツより左四ツとなり一度投げを試みは釣り身に行くも相手は体に伸びありて効かず、少時揉み合いしが遂にの上手投げ見事に決まりての勝は大相撲にてありし。
成瀬川鳴門龍は、突合い左を取って引落しの勝は大出来。
利根川は、突き合い突き倒しての勝。
谷ノ川小天龍は、突出しの勝は一字を記す時間もなし。
岩木野稲瀬川は左四つにて挑み、やがては右を抜きて首に巻き内掛にて巻き倒しの勝は綺麗。
北海一力は突き合いの張り手には苛立ちて、すきなく突き出し左を差し込みすぐ寄り切っての勝。
響升鶴ヶ濱は、今日の足取り早き各勝負の中にてこの一番はの待った数回との待った数回都合合わして十二三遍のマッタにてようやく立ち上り、右より左四つに変じまたは左筈に右を差し一寸足癖に行きたるも、の耐えには効かずして早くも左差しにて押切るを、棄て身にに団扇の上がりしが、棄て身の決まりし時は早やに体がなきとて預りとなり、星は五分五分。
黒岩谷ノ音は、立ち上りがったり相四ツとなるやは得意の釣り身に行きての体一尺程地を離れしが、此方も得意の登り掛けには具合よく直に右内掛けにて巻倒しの勝は得意の鉢合せにて面白し。
源氏山小松山は左四ツより相四ツとなり、小松も大事に取るよと見えしがには劣りて振り出されしは是非もなし。
若湊荒岩サアコイと構える、もなんだと大喝一声ヨイショと怒鳴ればはブルブル取らぬ先から観客を笑わせしが、立ち上りはハタキたれど泳ぎて残し、出直す鼻を例の蹴手繰りにの両手砂に印す。
朝汐鳳凰は、立ち上り飛び違いにはたきて左四ツとなり、は右上手廻しを取りは二本を差して東溜の隅へ寄り切らんと進むに、も耐え得ず土俵の詰に三分を余したる実に危うき場合なりしが、の巧者はここにて左足をすくめて腰を廻したればは我が身の力にて寄倒れて敗を取りしは今日中の大相撲にてありし。
・中入後、小武蔵鶴ノ音の一本背負潰れての勝。

幕内最終日の九日目です。元関脇の谷ノ音は平幕に下がっていますが得意の足技は健在、元気な黒岩が吊りにくるところを内掛けで仕留めました。谷ノ音の足技はからみついて一緒に倒れこむ体勢になることが多いため預かりが多くなるのが特徴ですが、この日はきれいに決まりました。荒岩も勝って6勝目の好成績、大関級の実力がいよいよ発揮されて昇進も近いかという印象です。それにしても相手の気合に対して大袈裟に怖がるふりをして笑いを取るようなユーモアがあるとは意外でした。大関同士はいい勝負でしたが逆転で朝汐。この取組は中入り前の結びで、中入り後は幕下~幕内の残り半分が行われているのですが、紙面の欄外に掲載されていたため縮刷版では残念ながら読むことが出来ません。

明治31年夏場所星取表

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テーマ:大相撲 - ジャンル:スポーツ

【2013/01/28 13:05】 | 大相撲 | コメント(0) | page top↑
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