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明治30年春場所9日目 (東京朝日新聞/明治30.2.18)

○回向院大相撲
・昨十七日(九日目)は、朝来風烈しきをも厭わず府下理髪業者の総見物を始め例の如く数多の縉紳の見物ありて相変わらずの大入を占めたり。
雷ノ音淡路洋は、双方軽はずみの力士とて互いに烈しく突合いつつは左差しを行き淡路は右差しにて競合いしが、淡路は廻り込む途端に腰砕けての勝。
大戸川鶴ヶ濱は、大戸が張の一手にて一本背負に行くをがもたれ掛りたれば大戸は腰砕けて勝は見事にが占めたり。
御舟潟鳴瀬川は、御舟は得意右差しにての仕掛け来る出鼻を引落とせしも御舟の勝は横着なり。
高見山谷ノ川は、の二本差しにて寄せ来る勢いを高見は土俵際にて喰い止め、うっちやりにて高見の勝あっけなし。
岩木野笹島は、のニ本差しにはは左筈の右四ツにて挑みしが、の押す出鼻に如何しけんの腰の浮きしを、は浴びせ掛りての勝は僥倖。
勝平唐辛は、片や手取りのは堅くなり塩舐め数遍にして立上り、の左差しを筈にて受けながら左は互いに殺し合いしが、は急に二本差しに仕替えて釣るをは素早くも内掛にて反りを打ちたればは抱えたまま倒れて仕舞いぬ。
熊ヶ嶽小天龍は、双方突合いてのち小天の寄りには堪えかね土俵の際まで押詰められ、二突半にては土俵の外へ。
大纒京ノ里は、の右差しを泉川に撓め出さんとせしもの体の動かざるより、撓めながら体を斜にしての左足を内掛にて倒せしに、流石のも両責めに合いて堪えかね遂に倒れぬ、のこの働きは今度の相撲に初めてなり。
横車大蛇潟は、は珍しくも立上るより早く左差しに行くを、は巻きてまきしがの力に押寄せられ、詰にて上手投にせられの勝。
逆鉾荒岩は当日第一等の呼び物にて、土俵へ上るや否や見物一同に両力士の名を叫びしかば両力士も念入に仕切りて立上りしが、は充分に左を差し右にての左筈を殺して仕掛けんとするを、は左筈にて押切らんとヂリヂリ寄るをは二本差しに抜き替えしかば、は右手を巻きしがの体ようよう寄るを見て巻き手を伸ばし上手三ツを取るや大相撲となり(この時満場大喝采)は下手に組み入りしがは踏ん張て呼吸を窺い、上手を引き廻し込んで捻りにの体はどうと音して地に落ち、の勝は場中割るるばかりの大喝采にて暫くは鳴りも鎮まらざりし。
当リ矢谷ノ音は、当りは右筈は左筈にて競り合いしが、やがてはハタキ込んで勝ちたり。
朝汐海山はいづれも元気角力にて、は素早く二本を差したるがは左差しにて右手は巻きし如くに押切ての勝は案外あっけなき角力なり、のこの手はナタと云う珍らしき手なりと。
小錦大戸平は、の左差し右筈を大戸も左差しにて右手を殺し防ぎつつ寄り返したるも、は二本差しにて抜き替え櫓にて見事にの勝はこれ迄の不名誉を回復したり、この取組の行司式守伊之助は本日より紫房を許されたる初舞なりし。
・中入後、松ノ風岩戸川の右差しを岩戸は殺し合いて防ぎ居りしが、は二本差しに仕替え釣り出しての勝は得意の手なり。
雷山鉞りは、鉞りの突掛けを突張ての勝は前場所に比せば大いに進みたり。
梅ノ谷楯甲は、突張り合て手四ツとなりしもの突きにの体崩れ押し切ての勝。

幕内力士にとっての千秋楽となる九日目。理髪業者の団体さんも来場です。荒岩は難敵の逆鉾と大熱戦の末に勝って7勝目、新入幕で幕内最優秀の好成績を挙げました。同じ6.5勝で並んでいた海山は朝汐の力相撲に完敗して最優秀成績のチャンスを逃します。全敗を続けていた狭布里(京ノ里)は1勝目。欄外のため記事が読めませんが新大関鳳凰は6勝目で上々の成績を収めました。

明治30年春場所星取表

西前頭3・大蛇潟大五郎
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テーマ:大相撲 - ジャンル:スポーツ

【2009/06/03 11:08】 | 大相撲 | コメント(0) | page top↑
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