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明治28年春場所7日目 (二六新報/明治28.1.22)

○回向院大相撲
若嶋両國は、両國が師匠直伝の猾手段を廻らし立合にしてやらんとかねて注文せしと見え、立合いにの突出す左をたぐり込み一本背負いを打たんとすまいたれど、の左知ったりと引はなす両國こりゃ仕損じたりと体を潜め足を取らんとせし所をハタキこむ。
関ノ音梅ヶ崎は、左四つ手の釣合い水入りて分け。
高ノ森唐辛は、立合よりはが右を差して攻立る、唐辛が日頃の元気に似もやらず始終防ぎたれど堪らずが土俵際に外枠を掛けて捻り倒す。
海山小天龍は、左四つに組て挑み離れて手先に競り合ううち小天の突出す左をたぐりながら廻り込み、右手をうしろみつに掛けて送り出す。
北海大戸崎は、北海が差したる左を大戸の引上げ互い空き手を巻き込み互いに寄らんと挑み、水入りて後引分となる。
小錦谷ノ音は、立合にすぐの左をささんとするとたんの体を一足後へ引く、のこぶし空を突き体の少しく延びたる所をの早くも左手を上げてハタク気も無く軽くおさえ付けたるための膝をつく、けだしこの相撲を評さば強き者必勝に非ず、弱き者必負に非ずと云う斯道の格言に依るのほか弁無し。
・中入後、大泉鬼鹿毛は左四つに組て挑み、水入りてのちをヤグラに釣りてよせて来る所をが右の足クセを掛けて巻き倒す。
一力小松山は、手先にせり合い互いに左を浅くさして挑みしが、離れて又左四ツに組み互いにみつを取らんと挑み、水入りてより又離れて手先にせり合い小松の両手に前袋を取り、引きよせんとせしが双方取疲れて遂にに引分となる。
若湊鳳凰は、立合に突き合いの突き負けて浮足となる、のすかさずたたみ掛て攻め立る、のこりゃかなわぬと敵を左にかっぱじき逃げんとせしとたんの四ツ這いにこけたるは若湊が期せざる僥倖と云うべし。
朝汐大砲は、すぐ右四ツに組み互いに寄らんと挑みあううちに踏み切りありて団扇は大砲に上る。
響升大碇は、立合いに手先に二三度挑み右をさして寄り進み、が土俵際に捨身を試みたれど堪らず寄り倒しての勝にて打出したり。

両國は先場所幕内の壁に当たって十両に下がっています。先代の両國は関脇まで昇進した名力士で「つま取り」を得意とした小兵だったと言われていますが、小さい体で活躍するには立ち合いの工夫を色々とやっていたことでしょう。そんな師匠から受け継いだ注文相撲を見せましたが、通用しませんでしたね(;・ω・)相手の若嶋は大阪相撲から加入して十両格付け出しですが連戦連勝です。こののち数年で大阪へ戻り秀ノ海(ひでのうみ)という名で大関まで出世します。小錦は不覚の黒星、ですがまあ記者としては勝った谷ノ音を誉めるでもなく、たまたま運良く勝ったとでも言いたげですね。朝汐は巨漢大砲とまともに組んで力負け。

明治28年春場所星取表
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テーマ:大相撲 - ジャンル:スポーツ

【2008/03/05 21:35】 | 大相撲 | コメント(0) | page top↑
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