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明治14年夏場所8日目 (東京横濱毎日新聞/明治14.5.27)

・昨日回向院八日目の相撲は終日曇天のゆえにや人出少なく、見物は二千五百六十九人なりし。
・中入前、達ヶ関入間川は立合申し分なく手と手にて渡り合い、しばらく揉み合ううち入間川は相手の右手をたぐりしに、達ヶ関はたまらず前へよろめく所を入間川は後ろへ廻り背より抱えて其のまま相手を土俵の外へ持ち出して勝を得たり。
荒角高千穂は立派に立合い、荒角は遂に相手の右を引張り込み二ツ三ツ揉み合うと見えしが、荒角は大喝一声両腕に力を込め、敵の右手を抱えて一振りに相手を土俵の外へ振り捨て美事の勝を得たり。
梅ヶ谷手柄山は双方声を合わせ潔く立合いて押合いしが、手柄山は土俵を廻らんとする時踏切りて梅ヶ谷の勝となれり。
・中入後、大纒浦風ははでやかに立上り、浦風は相手の左右とも引張り込み絞りて「カンヌキ」にて持出さんとせし所を、大纒は右足を揚げて相手の左脚に掛け両腕に力を入れて右に捻ぢりたるに、浦風は堪り得ず倒されて大纒の勝となりしは美事なる働きというべし。
響矢司天龍は難なく立合い、司天龍は寄りて組まんとするを響矢は組まれては一大事と烈しく手先にて防ぎしかども、遂に司天龍の双手相手の両腕に掛かると其のまま押し切りて司天龍の勝となり。
武蔵潟若島は難なく立合い、若島は右にて相手の上三ツを取り左手にて相手の腋の下の肉を掴み、武蔵潟は左右とも相手の廻しに掛かりしかば力声を出だして釣り上げんとせしに、若島は自若として動かず、敵の相撲を仕掛くるを待ちて為す所あらんとする如くなりしが、遂に水となり若島の方に痛みありて引分となりしは随分骨の折れし立合と見えたり。

先場所5年振りの黒星を喫した梅ヶ谷(うめがたに)でしたが今場所ふたたび勝ちっ放し、全く危なげありません。かたや梅ヶ谷に土をつけた東大関の若島(わかしま)はやや不振、今日の相撲でもどこか痛めたかも知れません。痛み分けの相撲ってこうして見てみると結構多いですね。

明治14年夏場所星取表

西小結・司天龍芳五郎
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テーマ:大相撲 - ジャンル:スポーツ

【2006/07/08 18:56】 | 大相撲 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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