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明治26年夏場所3日目 (毎日新聞/明治26.6.4)

○回向院大相撲
・擧々たる櫓太鼓は細雨のために止んで蕭々入れ掛けとなり、心なき雨を恨みて好角家悄然として帰りしは実に一昨日の三日目なり、されば今日は無論触れ太鼓ならんと思いしに、この煩を省きにわかに昨日開場せしは土曜日なるを以てなりと、相撲社会が近頃営利的改革に熱心なる驚くべしと或る好角家は云えり、それは兎も角昨日の三日目は余り景気よき方にはあらざりしが徳川、近衛、蜂須賀の各貴顕方の来場ありたり。
鬼鹿毛高浪は、首投げを打たんとせしうち左差しヨリ切りて高浪の勝。
若湊小天龍は、突合い押出して小天龍の勝。
出羽ノ海北海は、左ハズで攻め行けり、出羽寄り返したるも突出して北海の勝。
高ノ戸大纒は、シャニムニ突張り土俵際にて危うかりしが、巻込みツツヨリ返したる時には得意の蹴返しに行きしが、は巧みにこれを防ぎなお蹴返したるに充分に行かず、己の体斜めに流れしかばは得たりと付入り左差しヨリ切りての勝は面白し。
知恵ノ矢響升は、右四ツヨリ切りて響升の勝。
谷ノ音大蛇潟は、右四ツにつがいしばらくは毫も動かず単に睨み合いとはなりし、しかるに観客は大いに罵評し素人の子供相撲或いは錦絵の相撲などと喧々囂々の声裡には敵を引付け例のヤグラを掛けしに大蛇はこれを防がんとモガキしも足クセモタレ込んでの勝は咄嗟の働きなりとて満場喝釆。
小錦平ノ戸は、挟み付けヨリ切りて小錦の勝。
西ノ海大泉は、の左差しを撓め極め出して西ノ海の勝。
天ツ風勝平は、左差し挟み付け右を当て無理無体にヨリ切り天ツの勝は力量の程感服。
高千穂響矢は、突合い左四ツヨリ倒して高千穂の勝。
雷山芳ノ山は、右差しヨリ切りて雷山の勝。
大達鳳凰は、いづれも躯幹大にして土俵の有様立派に見えたり、或る人立派なるも勝算なしと云い、記者もまた同意せり、さて力士は立上り左差し疾風の勢いで鋭く攻め来れり、は危うき所を難なく残しヨリ返し左四ツとなり腰を落して觝い、敵は仕掛る能わず兎角するうち攻付けながらヨリ倒して大達の勝は満場どよめき暫くは鳴止まざりし、にしてこの有様なれば大戸平との相撲面白かるべしとの価値にわかに騰貴せしも可笑し。
大戸崎外ノ海は、左四ツスクイ投げを打ちしが大戸これを防ぎ、ヨリ倒して外ノ海の勝。
千年川鬼ヶ谷は、突張り合い押切りて千年の勝。
大砲今泉は、大砲敵の差し手を挟み付けは頭付にてヨラんとするも動かず、は再三度ヨリ身となりしがヨリ返され、水入りてのち締め上げつつヨリ来れり、巧みに廻り込みながら見事にスクイ投げで今泉の勝は目覚しき働き。
鞆ノ平朝汐は、左四つ上手を引きヨリて朝汐の勝。
大戸平大碇は、去る一月の場所には見事に勝ちしが僅かに踏切りのため大戸の勝となりしなれば、今日の相撲如何あらんと観客はいづれも固唾を呑んで待ち居たりしに、力士は立上るやは右をハズに構え左をアテ頭付きにこ攻め押し来れば、大戸はこれを支うる能わず脆くも押切りての勝に満場の喝釆場外に溢れ喧囂のうちに打出したり。

梅雨の時期に貴重な晴天、翌日開催を告げる触れ太鼓を省略して即日開催するのは以前にもありましたね。昔ながらのシステムでは仮に1日おきに雨天だった場合、いつになっても開催できないことになるわけですから仕方のない改革と思われます。小錦が今日から出場、白星でファンはホッとしたことでしょう。結びの一番は今日も大碇の押しが冴えて大殊勲でした。
明治26年夏場所星取表

東前頭5・今泉又市
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テーマ:大相撲 - ジャンル:スポーツ

【2007/11/30 16:05】 | 大相撲 | コメント(0) | page top↑
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