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明治26年夏場所2日目 (毎日新聞/明治26.6.2)

○回向院大相撲
・昨日の二日目は前日に引替え朝来晴天なりければ、贔屓連より勘進元に贈りし幟は軟風に翻り場内景気付きて見えたり、当日は相変わらず徳川、近衛の二公を始めその他の紳士を見受けたり。
高千穂天ツ風は、右四ツにつがい咄嗟の内に勝負を決せざれば到底覚束なしとの勘定にて、しきりに付入り投げを打ちしが敵は何様今度幕内へ昇進せし程なればビクとも動せず挑み、兎角するうち二本差しとなりて攻めんとするに上手を引いて觝い、水入りてのち再び投げを試みしが充分疲れたれば検査役の機転引分とせしは興味あり。
藤ノ嶽鳳凰は、立上るや挟み付けてヨリ切リ鳳凰の勝は当然。
知恵ノ矢大達は、容易に立上らずの仕切り例の如くなれば知恵怯々その有様の異なるに満場哄笑、さて立上り知恵付入るをヒネリ残りて手四ツとなり、暫時睨み合いしが知恵イラッテ付入らんとするとき早くも片手突きて大達の勝、この時知恵の体飄然飛び去りしは面白し。
鬼ヶ谷響矢は、突張り来るをウッチャリで響矢の勝。
大戸崎北海は、左四ツ大戸勢いに乗じハタキたり時に浮足となりしを、隙かさず土俵際までヨリ来り敵危うく見えし所、見事にウッチャリて大戸の勝は立派立派。
千年川高ノ戸は、突張り合い巧みにも引落さんとせしに、千年付入り今度は蹴返して行きしも千年防ぎつつ攻め付けたり、土俵際で堪えしところ引落して千年の勝。
谷ノ音芳ノ山は、右四ツ上手ナゲでの勝は意外意外。
朝汐平ノ戸は、左差し挟み付けナゲを打たんとせしかば、足クセで防ぎ寄り来れり、は小癪な腕だてと少しく侮りナゲを打ちしに、小手が外れ自身土俵を踏み出して平ノ戸の勝は返す返すも軽挙なりし。
大戸平大蛇潟は、立上るや大蛇付入り右差しとなりたり、大戸立後れすこぶる危うかりしが流石に立直し右四ツとなり、引付け釣り身となり無遠慮にも其のまま土俵外に投出し大戸の勝、大蛇容易に起上りさも遺憾なる体なりし。
高浪雷山は、左四ツ上手ナゲを打ちしを預け物言付いて預り。
鬼鹿毛若湊は、突張りで若湊の勝。
小天龍外ノ海は、突張り合いハタキて寄切り外ノ海の勝。
出羽ノ海大纒は、左四ツスクイで大纒の勝。
大砲大碇は、喝釆声裡に立上るや左をハヅに充てヨリ来れば、は支うる能わず難なくヨリ切りて大碇の勝は満場哄笑。
大泉響升は、左差し右をアテ寄切りて響升の勝、この相撲数回化粧立をなせり響升の咎にあらず彼は攻撃のため昨今その弊を矯めり、大泉かえってマッタの弊を学べり、観客の迷惑検査役は宜しく彼に忠告して可なり。
西ノ海鞆ノ平は、化粧立に西手強く敵の胸部を打てり、吃驚ヨモ殺すにはあらざるべしと毎度ながらの滑稽愛嬌ありと云うべし、しかし力士つとめて滑稽を演ずる無用なるべし、兎角するうち立上り二本差しとなり、諸に極め振り出して西の勝で打出したり。

千年川は初日に負傷との事でしたが元気に出場、問題なさそうです。上位陣では朝汐が不覚を取って敗戦。強引に攻めて失敗する相撲は最近影を潜めていましたが、ここは平ノ戸のくせ者ぶりが発揮されました。大砲vs大碇は結構な好取組ですが突進相撲の大碇が圧倒。大相撲の不思議なところだと思うのですが、他の格闘技とは違って勝敗がついた時に観客がみんな笑顔です。これはなぜでしょう。そしてそれは昔も変わらないようです。

明治26年夏場所星取表
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テーマ:大相撲 - ジャンル:スポーツ

【2007/11/29 00:14】 | 大相撲 | コメント(0) | page top↑
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