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明治26年夏場所前 (東京朝日新聞/明治26.5.13)

○大相撲の延引
・今年の大相撲は来る二十日頃より興行の筈にて、協会にては既に番付の仕度まで調い居るよしなるが、肝心の西組大戸平八幡山の一行は未だ九州地方出稼中にて二十日過ぎならでは帰京せず、また東組西ノ海小錦の一行は去る九日茨城地方へ出稼ぎし是また二十四五日頃ならでは帰京せざるに付き、初日は来る二十七八日もしくは六月一日頃ならんと。
○浅草公園の花相撲
・同公園第六区にて来る十五日より晴天十日間興行する花相撲は、東の大関驚ヶ濱、関脇荒虎、小結藤ヶ谷、西の大関金生山、関脇出釋迦山、小結大響等にて、木戸大人二銭小児一銭。
○回向院大相撲
・回向院大相撲はいよいよ本日より開場となり、その取組中もっとも見るべきものは朝汐鳳凰響升大戸崎天ツ風高ノ戸等なり、しかるに訝しきは小錦八幡山達ノ矢の三人気力士なり、は病気なりしはかねて聞きしが小錦八幡山は非常に元気なりと云うにその顔触れなきは如何、好角家の失望は元より相撲道関係者も大いに落胆せしならんと思わる。(毎日新聞/5.26)
○力士八幡山危篤に陥る
・西の張出し大関の位置を占めたる力士八幡山は、かねて病気の由なりしも一昨日の噂にては不日小錦と共に本場所へ出勤するとの事なりしゆえ本紙にもこの由を記し、さしたる事とは思わざりしに、あに図らんや昨日に至り聞く所によれば同人は三四日来にわかに病勢猖獗を加え一昨夜の如きは熱度四十度五分の高点に達し、主治医なる神田小川町山龍堂病院長樫村清徳氏は家人に向かい危篤の旨を告げたれば、師匠友綱良助及び海山なども駈けつけて徹夜枕頭を離れず看護を勉め、昨朝は更に医師佐藤進氏を招聘して樫村と共に立会わしめ両氏とも専ら力を尽くすという、今その病原を聞くに、理髪床にて鼻の穴を剃るに際し誤って傷を負い出血おびただしかりしが、それよりその傷口にロースといえる一種の病根を醸すべき徴菌を生じ、その毒しだいに侵延して帰京後面部大いに脹れあがり、昨今にては一目誰なるかを見分け難きに至れりという、ちなみにいう同人は先に病気のため西の大関の位地を大戸平に奪われ、本年の春場所にはこれを挽回せんとの意気込みにて土俵へ上りし甲斐もなく初日の取組すなわち高浪との立合に右手を強く挫かれて遺憾ながら欠勤し、今回の本場所にこそは比類なき働きをせんものをとかねてより開場おそしと待ちいたるに、今また図らざる災厄にかかりて本意を達する事を得ず病苦のほかに更にこれを無念がるの煩悶を添えよその見る目も痛わしく、女房なる翁屋おふさは夫の心思いやり目を泣き腫らしているという。(東京朝日新聞/5.31)

場所前に報道されたいくつかのニュースを紹介します。関取衆の巡業が長引いて本場所延期、などというのは現在では考えられない事ですが、天候などの影響で日程の消化がうまく行かなかったのでしょうか?取的たちは遊んでいても仕方ないので花相撲を開催、番付の三役陣はいずれも幕下下位の力士です。そして近年休場がちだった大関八幡山の様子が描かれていますが、不運と言いますか実に気の毒ですね。衛生環境、医療技術ともに未発達な時代です、この分では出場は難しそうですね(;・ω・)
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テーマ:大相撲 - ジャンル:スポーツ

【2007/11/24 20:05】 | 大相撲 | コメント(0) | page top↑
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