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明治25年夏場所6日目 (毎日新聞/明治25.6.14)

○回向院大相撲
・一昨日の日曜は、前日来の降雨に引替え朝来一点の雲なく、櫓太鼓の響は好角家の夢を破りたるも怒らずしてこれを喜び、寝所を離れて疾く相撲行の仕度ソコソコ回向院に来るもの実におびただしく、午前九時頃よりは人出多く元町より相撲場まではさながら人もて山を築きし如く、ひしひしと押合いへし合い正午頃に至りては遂に客止となりぬ、さてかくの如き有様なれば場内はにわかに桟敷の建て増しをなしたるもギッシリ詰まりて、いささかの余地を見ず近来稀れなる大景気にてありし、貴顕方には近衛、徳川二公をはじめ伊達、津軽、酒井、黒田の伯子その他河津逓信次官、貴衆両院議員等見受けたり。
響矢柏森は、立上り左差し鋭く攻めヨリしかばは押返す暇なく、さりとて此のまま敗を取るは残念なりと思いしにや、一寸撓めて防ぎしが難なくヨリテ柏森の勝。
・この日我が社は編集一同見物に出掛けたり、時に某は大蛇潟の汚き立合はかねて相撲評にてこれを知るといえども、かくまでとは思わざりし、相撲一番におよそ三十分を費やすとして正味のところ五分位なり、他の二十五分は待ったのために時間を費やせり、相撲社会も改良ついでに爾来行司をして一二三の掛声にて立合する事にしたしとの注文ありしが、少しく行われざる望みなるがマッタの多きにも実に閉口、観客にあくびを促がす基なり、取締に於いて充分注意ありたき事なり。
高浪外ノ海は、左四ツにつがいヨリを見せてヤグラに釣りしをは足クセ防ぎカケ倒れて外ノ海勝。
司天龍千年川は、右四ツ司天遮二無二攻め付けんとアセレバは差し替え二本差しとなりてヨリ来れば、は上手を引きて金剛力もて攻め返し敵も一生懸命土俵を逃げ廻りしが遂にヨリ倒して司天の勝。
達ノ矢大戸平は、立上りは左差しにて付入りもくせもの敵の差し手を撓めんと仕掛けしが、スカサズヨリて大戸平の勝は関脇の貫目は充分。
西ノ海平ノ戸は、左差しで出て来るを西は引張り込み例の泉川で撓めければはこれを防がんと足クセを巻きしが、憐れにも突放して西の勝。
大碇大蛇潟は、突倒して大蛇の勝。
鳳凰高ノ戸は、立上りは左差し頭付で攻めんとの勘定なりしが、脆くも撓め出されて鳳凰の勝。
知恵ノ矢大達は、突合ううち踏切りありて大達の勝。
鬼鹿毛今泉は、いづれも互角の力士なれば観客は固唾を呑んで此の勝負如何と待ち設け居るうち力士は立上り、は左差しこれを挟みて足クセで投げを打ちしが残り、左四ツにつがい得意の襷となり見事スクイナゲで鬼鹿毛の勝は満場喝采。
出羽ノ海大纒は、切返して大纒の勝。
谷ノ音朝汐は、突合い二本差しで攻めヨルをはようやくこれを防ぎしもヨリ倒して朝汐の勝は大出来大出来。
小錦大炮は待ち設けたる取組なれば満場にわかにどよめき渡り暫時鳴りも止まざりし、さて立上るやはしきりに突掛け行くをは押さえて四ツにならんとすれど、の働き飛鳥の如く、突掛けては離れ、逃げては突掛け、遂に突倒して小錦の勝にて打出し。

注目の小錦vs大炮でとんでもない大入りとなったようです、お偉い方もいつもより多い感じですね。大蛇潟の待ったは噂になっていたようで(;・ω・)行司によるヨーイドンの立ち合いはこんな時代から提唱する人がいたんですね。さて結び、スピード相撲の小錦は持ち前の素早い動きを存分に見せて大炮を翻弄、貫禄を見せてくれました。

明治25年夏場所星取表
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テーマ:大相撲 - ジャンル:スポーツ

【2007/10/21 17:24】 | 大相撲 | コメント(0) | page top↑
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