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明治25年夏場所3日目 (毎日新聞/明治25.6.7)

・昨日の三日目も景気よき方なりし。
海山鳳凰はいづれも幕の内力士をも凌ぐべき力量体格とも備わりたる人気角觝なれば、観客は固唾を呑んで此の勝負如何と待ち構え居るうち力士は立上り、は鋭く突掛け左四ツとなりて勢いよくヤグラに釣らんとせしを、はイヤダと防ぎツツ上手ナゲを打ちしに敵は辛くもこれを残し互いに秘術を尽くし挑み合ううち、の縦ミツ解けたれば尾車早くも認めソレミツをと行司に注意を与えたるも力士は獅子奮迅の勢いにてあれば行司も容易に近寄り難く、少しく躊躇の姿なりしが早くも鳳凰は上手ナゲにて勝を制したり、されど行司は一旦検査役尾車より縦ミツ解けたりとの注意もあれば鳳凰に団扇をも上る能わずただ茫然として至りしに、たちまち検査役は其の判定を決せんと会議を開きて場所だけの預りとなしたるは、けだし失当の嫌なしとせず記者は従来の経歴によりてこれを論ぜん、そも力士が組み合うて居るうち、もし取り廻しが解くるかの時は行司あるいは検査役が注意してまづ觝うを中止してこれを締め直し、再び取組ませたる事実はしばしば目撃する所なり、海山鳳凰もその例と少しも異なる事なし、只々行司が相撲を止めざるゆえなるが尾車が廻し廻しと声を掛けしは事実なり、果たして海山はこれを聞きしゆえ気合を抜きて脆くも投げられしものならんに、これを酌量せず場所だけの預りとは実に失当の至りと云うべし、しかし某検査役は行司がこれを止めざる以上は是非なしと語りしが、同社会はまた一種特色の所なれば記者も是非なしと諦めたり。
高ノ戸谷ノ音は、は勢いよく突掛け来るを体を斜にしてこれを外し逃げつつの左手を取りてトッタリでの勝は上出来上出来。
小錦司天龍は、司天立上りざま蹴返したるも残して付入り、突出して小錦の勝。
朝汐大砲は拍手喝采に迎えられて土俵に上り、左四つにつがいは襷となりて一寸ヒネリしがこれを防ぎて敵の差し手を絞り、差し手をハズに構え金剛力にて押せどもヨレどもさながら大樹の如くなればも必死となりて挑みければ、大砲も油断なく競ううち水入り、のちは前の如くに頭付となりて攻付け攻付け、遂にヨリ倒して朝汐の勝は満場のどよめき暫時鳴りも止まざりしが、溜りの鞆ノ平大砲に棄て身ありと苦情を鳴し、検査役は東西に奔走したるがは最初より此の苦情を不当なりとてこれを斥け、全く朝汐の勝となしたるは流石流石に取締の貫目充分、溜りでイヨ雷屋と賞賛せし人ありし。
大戸平大泉は、左四ツは無残に攻め行きヨリ切らんとせし時、は土俵際にてウッチャリ団扇は大戸平に上りて苦情起りおよそ一時間余も東西の談判に時間を費やして預りとはなりぬ。
西ノ海大纒は、泉川突放して西の勝で打出したり。

十両の土俵で廻し待ったの指示がうまく行かずにトラブルとなってしまいました。明治の力士は現在より体は小さいですが俊敏なため動きを止めにくかったのかも知れません。相撲界が独特な世界で理屈が通じない、というのはある意味現在に引き継がれているような気もしますが(;・ω・)これはむしろ伝統として守っていって欲しいと思います。小錦は先場所の幕内初黒星の相手司天竜に快勝、大戸平はもつれて1時間以上の物言いとなってしまいました。

明治25年夏場所星取表
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テーマ:大相撲 - ジャンル:スポーツ

【2007/10/12 12:24】 | 大相撲 | コメント(0) | page top↑
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