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明治25年春場所4日目 (毎日新聞/明治25.1.9)

○回向院大相撲
・昨日四日目の同相撲は前日に優りたる大景気にて、此の分にて明日の日曜は客止ともなるべしなど人々噂せり、さて今回の大入は全く大炮大達両力士の呼ぶ所にして、かの人気角觝小錦は病気なりとて初日以来影さえ見えざりしが昨日は土俵入りをなしたり、同力士贔屓はいづれも錦こそ明日は大炮との顔触れなるか或いは大戸平と組合わするかなど喃々呟き、木村庄之助の取組み顔触れ如何と待ち構えたるに小錦の小の字も云わざるより、さてこそ未だ病気全快せざるものなるかと少しく失望の体なりし。
高ノ戸大碇は、少しく立ち後れし体なりしがスカサず押切りて高ノ戸の勝。
知恵ノ矢大蛇潟は、右四ツにつがいは敵より一層躯幹高き方なれば釣り出さんとエイと引付けしを、は得たりと得意の足クセ巻き倒さんとせしを、踏張りて防ぎツツ上手ナゲに行き大蛇潟の勝。
大炮大泉は、待ち設けたる角觝なれば力士が土俵に出るやたちまち喧しくどよめきたり、さて力士は丁寧に仕切り殊にの如きはすこぶる勘定を付けたるものの如く、立上るや一寸と体を避け斜に右を差したるに、大炮は一向無頓着の様子にて同じく右を差して四ツにつがいたり、は足取りに行かんとの考えもありしかなれど大炮は左に挟み付けジリジリ押しにヨリ来れば、敵はこれを振り解かんと体を左に避けんとモガケば、右より攻め右に開かんとアセレば左よりして挟み付けヨリ来れば、一寸と棄て身を打ちたるも体量重きため其のままヨリて大炮の勝となりしは今日の所にては記者当然と云うの外なし、は遺憾の様子にて暫時は土俵を下らざりしは心情さこそと思われたり。
真力千年川は、右四ツは遮二無二ヨリ来るを真力も流石に剛のものなればこれを堪えし時には足クセモタレ込まんとなせしが、踏張り残すトタン釣出して千年川の勝。
響矢北海は、一寸と見栄えあるならんと思いしが、立ち上ると等しく左差し付入り渡し込んで北海の勝は実に二秒程の間なりしは呆気なし。
平ノ戸外ノ海は、左差し右ハズにて攻め寄せ来ればこれをようやくに堪えたるが、は再び押し切る勇気なきゆえ足取りとなりて詰めヨリ、はほとんど危うく見えしが取られし足を敵の股に踏張り少しくの浮足を見て見事ヒネリて勝を得しはあっぱれ大出来。
大戸平綾浪は、勢い込んで右を差しヨラんとせしが、小癪なと言わぬばかりの面体にて手強く挟み付け難なくヨリ切りて大戸平の勝。
八幡山達ノ矢は、いづれも人気あれば場内は何となく景気よく見えたり、さて力土は立上り突合いは左差しとなり八幡泉川に行きしををは振り解き、あとずさりしつつハタキしを付入り押切りて八幡の勝。
大纒立嵐は、立上り右差しはこれを撓め出さんと金剛力を出して攻めヨリ来りし時は危うく見えしが、上手に振り解きツツ体を廻し手早く左を当て押切りての勝は見事なりしが立嵐には気の毒。
鞆ノ平出羽ノ海は、老人同士の角觝なれば更に人気も引立たざりしが、化粧立に例の滑稽的出羽の鼻柱を一寸と叩きしに、出羽は痛さに堪えかね鼻を摘みて佇立せし時は場所哄笑、さて力士は立上り右差し出羽はこれを押さえ前袋を掴みてヨラんと揉合うトタン、巻倒しての勝は大喝釆。
谷ノ音朝汐は、敵の差し手を撓めヨリ来るを、は辛うじてヨリ返し右四ツにつがい挑み合ううちはセキ込み足クセヨリ倒さんとするを、巻倒れ同体流れ預り。
鬼鹿毛一ノ矢は、足クセ掛け倒して一ノ矢勝。
大達剣山は、左四ツ互いに投の打合いとなり遂にヨリて剣山の勝にて打出したり。

この日も大炮が注目の的、連勝を伸ばしました。身長は194cmあったと言われていますが、この頃の幕内力士の身長は170cm台前半が主流でしたので飛び抜けて大きかったということになります。大関八幡山も好調で4連勝、大達は今も人気は衰えていないようですが相撲の方はすっかり弱ってしまい、かつて両大関として君臨した剣山との一番にも敗れてしまいました。
明治25年春場所星取表

西前頭11・知恵ノ矢虎太郎
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【2007/09/19 20:15】 | 大相撲 | コメント(0) | page top↑
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