スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
【--/--/-- --:--】 | スポンサー広告 | page top↑
明治23年春場所初日 (毎日新聞/明治23.1.7)

○回向院大相撲
・春霞立ち初むる空破りて櫓太鼓の音聞こゆ、スワと駈け付ける回向院の木戸前、押し合いへし合い揉みに揉まれて中に入るが否や本場所まで取ッて置きという大声の贔屓呼ばわり相手なきに拳を固め、この寒空に汗みづく、しばらくして四方の観棚とって置きの大声一時に起り、天柱折れ地軸砕けんず有様、シャッポ空中に舞い羽織土俵に降る、早や打ち出しとなればまた揉みに揉まれてヤッとの思い外に出る、ドウダ今日の相撲は、アノ取組は、こう四ツに組んだ時の体の立派サ未来の大関と見たはひが眼か、ソレからア卜がないと危く見せて敵の虚に乗じ棄て身に行ッた塩梅実にどうも・・・・・・ソレこういう塩梅式でと頼まぬ独り土俵オッと危なし傍杖打たれな関取、明日の土俵で拝見としましょうと世辞を言われて嬉しがる相撲きちがい毎年の事ながらこれも新年の賑わいなるべし。
・一昨五日は回向院本場所の初日なり、元日以来の空模様も今日は朝より晴れ渡りて時候も暖かなるうえ初の日曜、遊び場所それぞれ盛りし内に同所は顔触れもよく、且つは久しく黄疸のために挫がれたる大達も稍々全快して司天竜との立合いありというより例の好角家はが全く前日の体量に回復せしかを一見せんとて来たりしも多ければ、実に近年に見ざる大景気の初日にて貴顕方の内には相変わらず徳川公、黒田伯、吉井伯、渡辺元老院議官等を見受けたり。
山響出羽ノ海は、左四ツにて揉合いは敵の差し手を外さんと右手を働かせついに左上手下手となり、は得意に下手投を打ちしが残るトタンに一歩踏込み上手投げにて出羽の勝は観客の喜び。
大達に司天龍は観客の待ち設けたる相撲なれば、が土俵に上ると同時に観客の視線はの一身に集り、其の体量について或いは回復せりと云うあれば未だ三分の二なりと評言中々に止まざりしが、記者が見る所にては三分の二までは稍々回復せし様なるも、腰の具合にては司天に勝を得るは余程困難ならんと思いたり、蓋し司天は本年元気にて殊にが病気前にもこれと取りて勝を得し事あれば、の勝ち如何あらんと思ううち力士は早くも立上り、司天は鋭く突掛け離れて再び突掛くるをは受け身ながら付け入りヨリ切らんと挑み行くを、司天ハタキて体を廻し得意の右差しとなりしをは挟みて小手投げを打ちしが、残され浮足となりし所をスクイ投げにて司天の勝は当然なるべし、この有様にてはが以前通りに回復するは未だ容易の事ならざるべし、と或る人は云えり。
大纒平ノ戸は、左四つは右をハヅに当て体を落して攻めヨラんとアセルを、引き外して勇気鋭くはヨリ切らんとする時、敵が棄て身となりて預りは公平。
海山春日野は、春敵の右差しを泉川にて極め外掛けとなりしが、老人腰が浮いたため外ワクにて海山の勝。
大蛇潟鬼ヶ谷は、四度めの突張りにて鬼ヶ谷の勝は興なし。
大泉八幡山は面白き相撲あらんと思いの外、左差し釣出して難なく八幡山の勝。
嵐山今泉は、今得意の左を差して下より組付くを、は左様はさせじとこれをタメ外掛け解れて土俵を廻り、左四ツとなり互いに隙を狙ううちエンヤの声もろとも下手投げを打て嵐山の勝は相変わらず派手な相撲。
一ノ矢知恵ノ矢は、右差しはこれを絞り右をアテヨリて一ノ矢の勝、毎度ながら愛橋のない力士。
若湊若ノ川は、いづれも烈しき力士なれば目覚しき取組あらんといづれも楽しみ居りしに、力士は数回化粧立ちののち行司は気合を謀りて立を促す途端、若湊例の突張りに行きしが若ノ川はかねて敵の突張りを知る者からの突手と共に体を後ろにかわしたり、されば若湊はこれがため体が延び過ぎ立直す隙なく、咄嗟の内にヒネリたれば行司は若ノ川に名乗りを上ゲしが、はかくの如き立派なる勝負に苦情を付し、四本柱の年寄も東西の力士に掛合い遂に預りとなりしが、此の預りは其の当を得ざる預なり。
千年川真力は、左差しヨリて千年川の勝。
山ノ音綾浪は、左四ツは遮二無二ヨリ行き土俵際にて敵の防ぎしを外掛けモタレ込まんとする時、棄て身にて山ノ音の勝。
芳ノ山鶴ヶ濱は、左四ツは上手を引いて暫く睨み合ううち差し手を引抜きしに、敵の体前に進みしを咄嗟の中に内ムソウに行き鶴ヶ濱の勝は素早い働き。
楯甲響升は、上手投げにての勝。
鞆ノ平上ヶ汐は、毎度ながら愛嬌のある両力士なれば場内一寸と人気立ちたり、さて二者の力士は形の如くに仕切り滑稽の間に立上り、右四ツスクイ投げて上ヶ汐の勝は受けた相撲。
谷ノ音小錦は、突張りての勝。
大鳴門北海は、泉川にて鳴門の勝。
西ノ海真鶴は、手強く突放し西ノ海の勝にて打出したり。

新年のためか、珍しく相撲場の様子が冒頭で描かれています。一人で取組を再現して周囲の人にぶつかったりして迷惑がられ、関取と呼ばれて機嫌を良くする相撲キチガイ(;・ω・)気持ちはとても良く分かります(笑)さてこの場所は大関として最強を誇った大達が2年半ぶりに本場所の土俵へ上がりました。期待されましたが初日黒星、病気は良くなっても筋肉など落ちてしまっているようですね。

明治23年春場所星取表
スポンサーサイト

テーマ:大相撲 - ジャンル:スポーツ

【2007/05/24 23:30】 | 大相撲 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
<<明治23年春場所2日目 (毎日新聞/明治23.1.7) | ホーム | 明治23年春場所新番付発表 (毎日新聞/明治23.1.3)>>
コメント
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURL
http://gans01.blog70.fc2.com/tb.php/203-6e63da8d
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
| ホーム |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。