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二十日会大相撲 (毎日新聞/明治22.1.30)

○二十日会の相撲
・華族方の設立に係る同会は、昨日回向院大相撲の場所にて相撲を催せり、当日は新旧華族の方々及び知己等来観し中々の景気なりき。
真力阿武松は、右四ツ出し投にて阿武の勝は老練。
小錦若湊は如何あらんと思う間もなく、立上るやいな突倒して小錦の勝は興なし。
平ノ戸真鶴は、立上り左四ツにつがいは上手を引き寄り付け釣らんとする時、は外掛け防ぎ揉み合い水入りてのちは再び釣りを試みしが極まらずして、互いに挑み取り疲れ引分。
司天龍海山は、立上り右合四ツとなり解れて右上手下手となりて、は例の出し投を試みしが司天も巧者にこれを防ぎつつ左手を首に掛け巻落さんとする際、掛け手外れて体を敵より先に落したればの勝と思いしに、物言い付きて預り。
鬼ヶ谷綾浪は、左四ツにつがい釣出して綾浪の勝。
常陸山綾浪は、左差し肩スカシにて綾浪の勝は続いての功名感服感服。
鞆ノ平若ノ川は、立合い左をアテ寄り来るを、体をかわしながら左差しスクイて若ノ川の勝。
大鳴門西ノ海は、立合いに烈しく突張り合い離れて鳴門二本差しとなりしを、巻き変え泉川にて極めんと金剛力を出し攻め寄るを、敵も流石に体を振りて残し挑み、水入りしのち前の如くつがい解れて西は巻き落さんと残し一寸と右四ツ揉合い、取り疲れて引分は好し。
剣山一ノ矢は、立合いに左四ツにつがいは前日の敗を廻復せんとの意気込にて、右をハヅに充てヨラんとせし時、少しく危うかりしがヨリ返し難なくヨリ切りての勝は是非もなし。
響升平ノ戸は、左差しヨリ切りて響升の勝は元気元気。
綾浪今泉は、立上り左差し遮二無二ヨリ来るを土俵際にて体を廻しツツ、ヤグラにて今泉の勝。
大泉谷ノ音は、右四ツ出し投にて谷ノ音の勝。
若ノ川若湊は、立合に若ノ川左を差しスクイ投に行きしが残り、揉み合い無遠慮に突張り行く時、腰クダケテ若湊の勝。
司天龍真鶴は、突合い離れて再び突合わんとせし時、腰クダケて真鶴の勝は僥倖。
大鳴門鬼ヶ谷は、左差しヨラんとせしも離れて一寸とハタキ突き合い上手下手となり、上手投にて鳴門の勝。
小錦真鶴は、立上りは左を差さんとヨリ来る時、左を浅く差しヒネりての勝は呆気なかりし、右にて同会の相撲を終りたり。

○ニシノウミニゲタ
・昨日回向院の相撲取組中、西ノ海小錦の勝負を見んものと行きしは見物人の半を占めしなるべきが、サテ番数も数々取り尽くしましてカタヤ西ノ海コナタ小錦と行司が披露するならんと観客は待ちに待ちたる甲斐もなく、西ノ海は先に大鳴門との取組の時千変万化の働きではなく例の泉川を極め鳴門を締め上ぐる程の勇気ありしにも係わらず、カタヤ小錦は土俵の上に出でたれどもコナタは西ノ海にあらずして真鶴なりしかば見物人の失望一方ならず、取り組むや否や一捻りには倒されたれば一向に見栄えもなき事なりし、ソコで或る相撲熱心家は直ちに両國の電信局に行き大坂の或る相撲博士の所へニシノウミコニシキノクミニシノウミニゲタと電報したる由、小錦の人気盛んなるものと云うべし。

千秋楽がまだ残っていますが、ここで突然花相撲です。花相撲ではおなじみ、同一力士が何番も登場します。小錦と西ノ海は高砂部屋同士でまさに夢の対戦でしたが実現せず・・電話の無い時代、電報は離れた地への最も早い通信手段だったのでしょう。電話の開通はこの翌年になります。
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テーマ:大相撲 - ジャンル:スポーツ

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