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明治22年春場所2日目 (毎日新聞/明治22.1.22)

○回向院大相撲
・一昨二十日は日曜にて、殊に寒気も正午頃よりやや緩みたれば通常の二日目よりは幾分の景気を増し、貴顕方には徳川公、副島、吉井、佐々木の三伯、吉田子、安藤議官等を見受けたり。
野州山千羽ヶ嶽は、野州の左差しを千羽反り身にて泉川を極めヨラんとするを、外掛けモタレ込んで野州の勝なりしが、千羽余り身を反らしたため敵は充分平常の術を顕わすに至れり、もし千羽が身を反らさずして右足を引きたらんには、或いは掛けし泉川が極りしやも知れず、注意すべき事なり。
今泉真鶴は無造作に立上り、直ぐ左四ツにつがいは右をハヅに充てジリジリ押しに攻め付くるを、は上手にこれを絞り兎角受け身となりて揉み合ううち、敵は差されし手を解きつつ釣出して真鶴の勝は巧者と云うの外なし。
阿武松鬼ヶ谷は、立合に阿武ウマク諸差しとなりしも敵がだけに素早く差し換え左四ツとなりたり、この時土俵際なれば阿武は体を廻し釣出さんとせしが、モタレ込んでの勝。
芳ノ山司天龍は、立合うやいな直ぐに右差しヨリ倒して司天の勝は呆気なし。
若湊知恵ノ矢は、立上りは右差し左を充て遮二無二ヨラんとするを、は敵の差し手を撓めながらうまく残したれば、は是非なしと力を頼み下手投を打ちしもこれまた極らざるより、一ト際烈しく廻し込みたるより、かえりて自身の体危うかりしが、敵に知恵なかりしが幸い突出しての勝、もし相手が他力士にてありしなら敵の廻し込みし際付け入り送り出して勝を得るならんと相撲通の評、或いは然からん。
小錦八幡山は、当日第一の相撲なれば場内何となく騒がしく、観客はいづれも固唾を呑んで注目せり、両力士は容易に立上らず化粧立ち数回ののちようやく立上り、左四ツにつがい一寸と競ううちは苦なく下手櫓に釣り、勇み込んで持ち行く時八幡は此処ぞとモガキしが土俵際にて、遂に体が落ちたりとて行司はに団扇を揚げたり、然るにが敵を持ち行く際八幡の体未だ落ちざる前、に踏越しありとの物言起こり預りとなりしが、観客は過半の勝なりと思いたらんも、全く踏越しのありしものか検査役は平預りと為せり、もし一方を勝と認むれば其の場だけを預け星は無論勝者に付するが同社会の規則なりと聞く。
黒雲鞆ノ平は、諸差しヨリての勝。
一ノ矢真力は、立上りは左差しとなりしをは其の手を締め敵の右を殺し争う時、は差し換えつつ内ワクに行きしが残り、ハズにて攻め互いに揉合ううち、は前袋を引きて釣る趣向なりしが兎角するうち水入りのち間もなく二本差しとなりヨリて一ノ矢の勝。
綾浪伊勢ノ濱は、左差しとなりしを伊勢泉川に極めしが、足クセモタレ込んで綾浪の勝。
伊勢ノ海海山は、右差しヒザ櫓にて海山の勝。
嵐山谷ノ音は、右四ツにつがい釣出して谷ノ音の勝は場内の喝采あたかも湧くが如く、暫時鳴りも止まざりき。
若ノ川常陸山は、立上り左差しとなりしを常陸は左手をハズに構い小手投げに行きしが極らざるより、やむを得ずナタを試むるうち敵の突き付け烈しきため腰クダケて若ノ川の勝。
西ノ海平ノ戸は、立上りざまは足クセを巻きモタレ込まんとの仕組なりしが、敵は心得たりと此の際右足を引きしかばの企て齟齬して如何ともするなく、其のままヨリて西ノ海の勝は大キイ大キイ。
千年川大鳴門は、立上り千年は充分突張り行きしを、一寸とハタキ突き手、鳴門の勝にて打ち出したり。

前頭筆頭へ躍進し快進撃の小錦でしたが、落とし穴があったようです。平預かりとは両者五分の丸預かりのことでしょう、もし踏み越しが無ければその場は預かりとなっても小錦に丸星がついていたはず、と記事では言っています。千羽ヶ嶽の相撲には記者自ら技術的な苦言を呈し、知恵ノ矢に対しても知恵無しとはなかなか辛辣ですね(;・ω・)

明治22年春場所星取表
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テーマ:大相撲 - ジャンル:スポーツ

【2007/03/29 21:58】 | 大相撲 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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