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明治21年夏場所千秋楽 (毎日新聞/明治21.5.29)

○回向院大相撲
・一昨二十七日の十日目は日曜なれば平常の千秋楽よりは景気よき方なりし。
若ノ川唐辛は、巧者同士なれば目覚ましき角觝を結ぶならんと、観客は望みをこの一番に嘱せしものの如き有様なり、さて力士は無造作に立上りは諸差となりて一寸と突張りのち仕事をする心得なりしにや、突張りて体を屈めすでに斯うよと見えるとき、早くも引落して若ノ川の勝は首尾よく力士中へ加えられたるは同力士は云うも更なり贔屓の人々も満足の事と思わる。
石部川小西川は、左四ツ釣出して小西川の勝。
荒虎高ノ戸は、ヨリての勝。
高浪は、左を当て押し切りて高浪の勝。
剣島平石は、立上り左を差せしを泉川にて極めんと絞りたるが、残し右四ツ離れて一寸と引落し極らずしてハタキ込み平石の勝は実に力の入りし角觝なりき。
瀧ノ音谷ノ音は立上り右四ツは釣り出さんと持行きしを、は足クセを巻き防ぎたるよりスクイ投げにての勝なりと団扇はに指したるが、両力士の体落ちる前の方に付き手あればの勝なりとの物言いありて預り。
北國大纒は、左差しは上手を引き、互いに投を打ち或いは釣合い暫時睨み合いとなり水入りしのち揉合いしが、取疲れて引分。
若木野祇園山は、突出して祇園の勝。
大碇播磨洋は、押切りての勝。
響升響矢は、左四ツ攻合い合四ツとなり水入りしのち力士は必死となりて角觝たるも取疲れ引分は好し。
今泉山響は、左四ツ足クセヨリての勝にて当大場所興行の千秋楽を告げたり。
・当五月より力士の格に昇等せしは、若ノ川新川野州山外ノ海北國大纒等にて、また達ノ矢は多分給金は十三円位にて幕の内四五枚目位に付けらるるならんという。

○宿禰神社相撲の見合せ
・相撲社会は先年野見宿禰こそ我々力士の祖先なり、これを祭らざるべからずとて高砂浦五郎等発起し年二度の大場所後には本所緑町なる同社境内にて奉納角觝を為し、此の収入を同神社の維持金に充て来りしところ、客年の紛紜より年二度の奉納相撲を更に五月場所打上げの翌日一度と改正したり、然るに昨二十八日は右一度定期の奉納相撲を挙行する当日なりしに、これを見合わせ更に同神社に於て主なる力士の土俵入のみをなして其の式を済したりと、聞く所によれば右は力士中に病人もあり且つこの奉納相撲収入の支出上について苦情を鳴す力士もあるゆえいっそのこと見合にせしなりという。

千秋楽は例によって幕下以下の相撲、何度か脱走と復帰を繰り返してきた怪力の若ノ川がついに目覚めたか、好成績でファンに恩返しです。力士の格に昇等というのは今場所の成績をもって関取格へ昇進する、といった意味でしょうか。

明治21年夏場所星取表
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テーマ:大相撲 - ジャンル:スポーツ

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