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明治21年夏場所9日目 (毎日新聞/明治21.5.26)

○回向院大相撲
・昨日九日目は芳川野村の二次官、徳川公爵、蜂須賀侯爵の方々を見受けたり。
今泉楯甲は、立上りは得意の左差しとなりて右を当て攻め付け行くを、これを残し防がんとせしを、スクイ投にての勝。
小錦梅ノ矢は、立合い体を屈しカブラんとせしを、左を当て揺り起こしヒネリての勝。
知恵ノ矢阿武松は、諸手を当て突き入らんとせしを、土俵際にてヒネリ知恵の勝。
剣山一ノ矢は如何あらんと思ううち、力士は丁寧に立上り左四ツは上手ミツを引いて一二度投げを打ちしが、も流石にこれを残し直ぐ下手投となりて互いに金剛力を出して揉合しが、水入りしのち二三度投を打ち取疲れて引分。
鬼鹿毛龍門は、左四ツ合掌首投げにての勝。
千羽ヶ嶽常陸山は、右差しヨリて常陸の勝。
平ノ戸上ヶ汐は、左差しヨラんとするを敵の首に右手を巻き足カラミに引しを、釣出しての勝。
司天竜阿武松は、立上り司天は突然ハタキ込まんとせしを、残したるより突出して司天の勝。
八幡山綾浪は、左四ツ八幡は上手右を引きヨラんとするを、は何んと思いしか棄て身となりしを外掛けモタレ込んで八幡の勝。
鞆ノ平西ノ海は、立上り左差しにて攻めんとせしを西これを絞りてヨラんとアセリしが、巻き替え二本差しヨリ返したるとき踏切りありての勝となり打出したり。
・此の日、達ノ矢芳ノ山伊勢ノ濱若湊谷ノ音白梅真力黒雲の休み及び大鳴門海山嵐山等の欠勤ありければ観客はすこぶる不平の体にて、かくの如き有様はつまり同社会の不利益なりなど呟きたる人ありしは道理なり。

幕内力士にとっては最終日となる9日目ですが、休場者が多いというのはたびたび見られる傾向です。中にはズル休みの力士もいるのかも知れません(;・ω・)剣山と一ノ矢の頂上決戦は引き分け、このため幕内最優秀成績は新入幕の小錦となりました。当時は優勝とか最優秀力士という概念が無かったので表彰等はありません。優勝制度があれば剣山と一ノ矢は両者もっと思い切って勝負を賭けて白黒ついていたかも知れませんね。元小結の高千穂は年寄玉ノ井となって引退しました。

明治21年夏場所星取表

西前頭1・玉ノ井敬兵衛
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テーマ:大相撲 - ジャンル:スポーツ

【2007/03/23 23:10】 | 大相撲 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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