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明治21年夏場所5日目 (毎日新聞/明治21.5.20)

○回向院大相撲
・昨日の五日目は前日に倍したる大景気にて、実に立錘の余地なき入なりし、貴顕中には伊藤枢密院議長、西郷海軍大臣、野村逓信次官、芳川内務次官、林、安藤の二元老院議官その他徳川公爵等の方々をも見受けたり。
芳ノ山平ノ戸は、いづれも若手元気の力士なれば無造作に立上り、は得意の左を差し右にて攻行かんとせしを、平は攻め手を防ぎながら蹴返したるを残しはヨリながら渡込まんとせしも、敵はイヤダと逃げんとせしをすかさず付入りヨリての勝。
真力常陸山は、二本差しにてヨランとせしに、はこれを絞り一寸とスクイしが残り、離れて右四ツ揉合い水入りし後、攻め合い取り疲れ引分。
若湊知恵ノ矢は、立上りは無残に突掛ケ行くをは土俵際にて防がんとせしも、突出しての勝。
鞆ノ平阿武松は、いづれも愛嬌ある力士にて化粧立の滑稽は毎度ながら観客を喜ばしめたり、さて立上るや突合い手四ツとなり暫時睨み合いしが、突放して右四ツになり、阿武出し投を試みしが残り、揉み合い水入りてのち攻合い取り疲れ引分は好し。
真鶴西ノ海は、かつて見ざる番いなれば互いに不気味と見え、いと丁寧に仕切りて立上りは右差し左手を働かさんとせしを、得たりと西は引張り込み例の泉川にて絞りければ、はイタイと顔を撲め手強く突放さんとせし時、自然体の廻りたるより送り出して西の勝。
剣山綾浪は、右を当て押切りての勝。
緋縅龍門は、の左差しをが撓めしより敵は出投に行きしも残され、諸差と変じて攻行くをは諸に絞りて競ううち水入り、のちはヨラんと攻行きエンヤと堪えしを引落しての勝、この時はコロコロと転げ土俵で止まり起上りし様は達磨の綽名に背かずと溜りでの悪口。
鬼鹿毛黒雲は、はしきりに突掛け行きしが極らず、二本差しとなりしを敵は諸に絞り揉合いしが、は右手を解いて敵の首に当てながら振出さんとせし時、付入りヨリての勝、時に東溜りの千羽ヶ嶽などより苦情出でしが検査役にて採用せざりし。
千羽ヶ嶽千年川は、左四ツ千羽は釣上ゲ極めんとせし際、見事棄身にて千年の勝。
伊勢ノ濱柏戸は、右差し外掛けモタレこんで柏戸の勝。
司天龍達ノ矢は見物の待ち設けたる相撲なれば、力士の上るや場内のどよめき大方ならず、さて力士は丁寧に仕切り立上り司天は得意の左差しとなりて右手を働かさんとせしかば、はこれを防ぎ逃げんとせしを、付入りヨリて司天龍の勝は呆気なし。
鬼ヶ谷小錦は、立上りは遮二無二敵の諸手を引張り、引落さんとせしを其のまま付入り突出しての勝。
大鳴門上ヶ汐は、立合いに上は左を差せしを鳴門は一寸と当て左四ツ離れて突合い、鳴門右差しとなりしをは引張り撓め出さんと競ううち、引落して鳴門の勝。
八幡山一ノ矢は、左差しヨラんとせしを八幡はこれを絞り足を入れ、右手にて例の首投に行きたるもツブレての勝にて打出したり。

大関剣山、関脇一ノ矢が安定した相撲で全勝。人気力士の鶴ヶ濱は兄弟子大鳴門の旧名を継いで司天竜(してんりゅう)と改名していますが、快進撃中の達ノ矢を見事に止めてみせました。

明治21年夏場所星取表
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テーマ:大相撲 - ジャンル:スポーツ

【2007/03/11 12:51】 | 大相撲 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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