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明治20年夏場所5日目 (毎日新聞/明治20.5.24)

○回向院大相撲
・一昨日五日目は日曜の事なれば、爪も立たざる大入なりし。
平ノ戸相生は当時売り出しの力士なれば場内は何んとなく喧しく、殊に相生は少し自分より劣りたる敵と見れば無礼にも中腰に仕切り軽蔑する上方相撲なるゆえ、観客中には平ノ戸に勝たせんとて平ノ戸平ノ戸と叫ぶ力声は中々に多かりき、さて力士は立上るや否やは早くも左を差し右を巻き合い寄らんとするを、はナンノという面体にて敵の差し手を絞りためらううちは十八番のチョウナガケにて見事に勝を得たるは末頼もしき力士と言うべし。
真力伊勢ノ濱は、押出して真力の勝。
出釈迦山千羽ヶ嶽は頃合いの相撲なるが、出釈迦は左を差し右をアテ寄らんとするを、千羽は泉川にて防ぎ丁寧に外掛とまで出掛けたるも、例のコシなしゆえヨリて出釈迦山の勝。
鞆ノ平常陸山は、立上り左を差すや否や右手を巻き首投げにて常陸の勝は、得意とは言いながら上手なものと溜りでの評なり。
剣山上ヶ汐は、立上りタメ合い離れて手車となりしに、は掴まえんと仕掛ければ上は最早是非なしとサラう目論見なりしが、モグル所をウンと押さえ突出して剣山の勝。
鬼鹿毛若湊蹴タグリに行きしも残され、突出しての勝。
泉瀧九十九山は、突倒しての勝。
知恵ノ矢真鶴は立上り突合い、は首投げに行きしも残されければ右を差して小手投を試みしに是れも残りて右四ツの攻合いとなり、はまたまた上手投げに行きしも知恵これを残し敵の前袋を取りヨセンとするを解かれ、逆ビネリにて真鶴の勝は面白き相撲と言うべし。
綾瀬川柏戸は右差し、ヨリて柏戸の勝はドーシタ相撲か。
海山高千穂は、今日第一等の相撲なれば観客はいづれも固唾を呑んで注目し居たるうち、力士は充分に仕切り立上り突合い、手四ツとなり離れて右四ツ大相撲となりければ場内はあたかも湧くが如く、海山は始終仕掛けすでに二度まで下手投げを試みしがは大事にこれを防ぎ、水入りてのち再び揉合い取り疲れて引分は充分力り入りし相撲なり。
鬼ヶ谷友綱は、立上りは敵の左手を引張り込まんとせしをはトラレテなるものかと跳ねてこれを解き、互いに土俵を荒れ廻りし後、突出しての勝。
大鳴門嵐山はヨリ切りて鳴門の勝。
大達鶴ヶ濱は本年一月の場所に勝を得たりしかば今度の勝負如何あらんと思いしに、力士は中々に相撲せず丁寧に仕切り立上り、突合ううち押切り大達の勝にて打出したり。
・此の日見物は一ノ矢八幡山の相撲を楽しみ居りしに、休みとなりしは一ノ矢が例の不平病にでもかかりしか出勤せざるゆえなりと。
・此の日徳川公爵、佐々木伯爵、柴原山形県知事等を見受けり、また昨日は朝の降雨にて休みたり。

この日は変な物言いも無く、満員の観客に答えることが出来た内容と言えましょう。あいにく一ノ矢まで休んでしまい幕内は大達以外に好調者がいない状況ですが、この場所は十両に上り坂の力士がひしめいており元気な相撲を繰り広げています。それにしても山形県知事はよく観戦に来ているようですが、地元に帰らなくてもいいのでしょうか。

明治20年夏場所星取表
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テーマ:大相撲 - ジャンル:スポーツ

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