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明治20年春場所9日目 (毎日新聞/明治20.2.8)

○回向院大相撲
・一昨日九日目の相撲は、大風の厭いもなく日曜の事ゆえ随分人足付き、およそ四千方も来たりしならん。
鬼鹿毛伊勢ノ濱は手先に揉合い、伊勢は烈しく突張り引張り込みてナタを極めて進む途端、アシクセにてもたれこみ鬼鹿毛の勝。
廣ノ海稲ノ花は、が二本差せしを構わず上手から釣り出しての勝。
嵐山綾瀬川は右四ツに揉合い、嵐山は寄り身で持て行き一ツ投げを打ちてまた寄り、いやだと廻る所を切っ返しての勝。
出釈迦山高見山は丁度手頃の相手なりと充分に構え、まづ跳ね合って隙を見済まし、片手車にて押合い出釈迦が出て来るを待て手車を引き、右手にて相手の襟のあたりをしたたかに打ちしに出釈迦山の体前へ流れ、手を砂に突き高見の勝。
八幡山友綱は気合よく立ちて、双方廻し引きの左四ツとなりし時八幡は例の通り四ツのまま左足を上げて相手の右膝を蹴ながら反り身となるを、友綱はじっと受けてアビセ倒したるは八幡が雉を割くに牛刀を用いし故のみならず、相四ツにて五分の時この手にてはもろに落ちるは知れた事なり、と溜りの評なりし。
一ノ矢千羽ヶ嶽は力の入るまでもなく下手投にての勝はもっとも千万。
大鳴門大達は立合より大荒れに荒れ出し、土俵も崩るるばかり跳ね合いしが、鳴門が大喝一声突掛るに流石のもタヂタヂとばかり土俵を割ると思いの外、美事にハタキ込んでの勝は実に天下に敵なき振舞なり。
山ノ音雷震は立合に雷震が声なくして敵の手を押さえしに、木村喜与次ハッケヨイと言うとき雷震は後へ足を運びながらマテマテマテと言いしが、もとより立ちたる相撲なれば雷震が踏切る時勝負ありと山ノ音に団扇上がり、物言い付きて渋々預かりとなりしは無理なる物言いと思わる。
朝日川九紋龍は甲は大事の出世時、乙はドウデはやと言う向き、不見押して呉れんとの目算で立つや否、一文字に進む所を引っ挟まれナタを喰い例の威嚇声を出してヤッと免れし時、朝日が打出す鉄砲を受け損じ朝日の勝は随分賑やかな相撲。
龍門綾浪は左四ツ、見たようになり龍門がスクイ投げにでも行く様に見えしが腰砕けて潰れ、綾浪はぬれ手で粟。
真力常陸山は、真力常陸の大投げを恐れてか始終左をはづに構い沈着待長主義で取りしが、常陸山も互角に取り水入りて組直し、ついに攻め抜きて常陸が廻る所を横ざまになぐり倒して真力の勝は余程力の入った相撲。
知恵ノ矢柏戸は四ツにて知恵が持ち行きざま柏戸がいやだと振り向く所をアシクセに極めんとせしに、どういうはずみかアベコベに柏戸からもたれ掛けしに例の達者モノなればそっちで否なら此っちへ来いと右手に相手を引張り出し勝を得たる知恵ノ矢の働き、その早技目にも止まらざりき。
海山上ヶ汐は痛手ながらも(前日大達にナタを喰い)海山は右四ツに組み、ためらううち上ヶ汐が進む所を突落して海山の勝。
高千穂鶴ヶ濱は手先にて競合う途端、巻落しての勝は大出来大出来。

待ったをしたつもりで勝負続行されてしまうケースは現在でもまれに見られます。当時は声を出しながら立つのが標準だっただけに、黙ったまま受けて立ったのは行司の目にはケレンと映ったのかも知れません。九日目を終えて新小結の一ノ矢が1敗のみ、幕内最優秀の成績を収めました。勝ち方にも風格が出てきているようです。

明治20年春場所星取表
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テーマ:大相撲 - ジャンル:スポーツ

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