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明治20年春場所6日目 (毎日新聞/明治20.2.4)

○回向院大相撲
・昨日六日日の相撲は、海山一ノ矢の一番があるゆえか中入後より少しく人足付き、まづ中等の場況なりき。
若湊山の音は、左四ツをほどき引掛けて送り出しの勝とは日々あっぱれの働き。
増位山泉瀧は左四ツにて揉合い、元気盛んの泉瀧は十分に揉みて相手の体を崩し寄っての勝。
四剣龍門は随分激しき相撲なりしが、ついに龍門の高ムソウが利いて龍門の勝。
柏戸綾瀬川は、骨の折れた相撲なりしが水にて分。
綾浪八幡山は左四ツとなり、かなりに揉合いしが八幡は沈着泰然と機を見すまし土俵をヂリヂリと攻め、トド振り切って勝は綺麗綺麗。
友綱鶴ヶ濱は、ウンと突張ッての勝。
常陸山鞆ノ平は双方投ゲが得手の力士ゆえ、左四ツになるや否や投ッ競となり常陸が外へ廻った所を一ツ投げを打ち、横様に体を預けどうでもしろとアビセ倒しの勝はよし。
西の海出釈迦山は、勘弁なく目茶目茶に押し寄て西の勝などは剛気なもの。
・(中入後)嵐山真力は、押切りての勝。
上ヶ汐知恵の矢は、右四ツにてまづ蹴たぐりしが届かず、出て来る所でヅブネリを試みしが相手がそれ者ゆえ仲々決まらず、ソコデ水入り分け。
一ノ矢海山は双方土付かずの贔屓力士、名乗りの上がったばかりで場中どよめき渡り、およそ二十分ばかりにて立上り、少しく海山は立後れて見えしが其の如く一ノ矢は右手をあてて押切って一ノ矢の勝。
高千穂大鳴門は相四ツなりしが、寄られて大鳴門の勝は至極順当の勝負と申すべし。

・当場所は剣山といい千羽緋縅と云い兎角力士に病気多く、ことに大達も五日目の海山との組合せに休みたるより、海山贔屓はの逃げたるならん又は事故ありて脱走せしならんなどと種々の説を構え囃したるが、は去る一日の朝、神前に拝せし後甚だしく腰の痛む所より医師を招きて診断を請い、治療を加えしに全快したれば本日より出場す、又当場所よりは力士病気なれば早速医師の診断を請う事に定め、例の仮病を防ぎたりと。

一ノ矢は引き続き好調。それでも仕切り二十分というのは現在の感覚では長すぎですね。期待の割には勝負もあっけなかったようです。大達は腰痛だったらしいですね、それにしても仮病ってそんなに多かったのでしょうか(;・ω・)休場の時に医者の診断書を必要とするというのは良い考えですね。

明治20年春場所星取表
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テーマ:大相撲 - ジャンル:スポーツ

【2006/12/10 11:25】 | 大相撲 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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