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明治19年夏場所初日 (毎日新聞/明治19.5.12)

・回向院大相撲は昨日を似て開場せり、初日ながらかなりの入りにして景気宜しき方なり。
白梅鳥ノ海はツッパリて鳥ノ海の勝はよし。
知恵ノ矢高ノ矢は、右四ツよりパッタリとなり暫くは機を窺いて双方が思う所ある様に見えしが、高ノ矢は急に一声と共に敵を引寄せ大得意の櫓をつれば、知恵ノ矢はここなりと素早く例の足クセを巻きて攻め立てつつ互いに得意の術を尽くせしが残し合いて後、下手投にて知恵ノ矢の勝、この相撲の心を推せば高ノ矢は不意に出てそこをつらんとの内心を、知恵は敵が櫓つりなれば果して此の手に来るべし、其の際得意に行かんとの勘定を付けたるものにて、双方内心の計画はそれと知られたり。
高見山に、鶴ヶ濱龍ヶ鼻に勝を得しは記するまでなき相撲なり。
鬼ヶ谷一ノ矢は随分よい取組にて、鬼ヶ谷も十分考えを付けて置いた様子にて立上る途端ツッパリ通して一ノ矢踏切り鬼ヶ谷の勝。
鞆ノ平嵐山は左四ツ、寄て勝は存外早かりし。
西ノ海綾瀬川が首投に来るを突落して勝。
・東の大関剣山大達ではない武隈老は直ぐ押切ての勝は成る程。
八幡山浦湊は、浦湊の方より足クセを巻き八幡山がモタレ込で勝は近頃面白し。
増位山綾浪は、綾浪立ち際にヒッカケて出さんと勘定付けしが当らずして右四ツとなり、増位遮に無に寄て勝は仕合せよし。
千羽ヶ嶽柏戸を泉川にて土俵際に持行きしが、ここにて右より柏戸がいたく突上げしとき腰砕けて柏戸の勝は千羽残念に思いしならん。
・二あごと太き腹を突出したる緋縅常陸山は、突張合いより常陸右を差してエイヤッとスクイ投れば緋縅の体流れ見事常陸の勝。
友綱九紋龍は、九紋龍すぐ左を差しただスクイ投んと攻め立て攻め立て相撲せしに、友綱は防ぎ兼ねたる様子にて土俵際に至る折しも、九紋龍は一段強くスクイ投げて勝となりしが東の溜りの大鳴門廣ノ海の両人が九紋龍に踏切ありとの物言いを起したり、此の時四本柱の年寄には関ノ戸境川伊勢ヶ濱等ありてこの物言は無理にして九紋龍には一点の踏切あらざれば正に同人の勝利なりと判決せしが、何様場内やかましければ土俵だけを預りとなして事済みたり。
廣ノ海高千穂は、左を差しスクイ投て高千穂の勝。
大鳴門伊勢ノ濱は大相撲となりしかど、ついに寄て大鳴門の勝。
桐山大達は、馬鹿にしながら突張て大達の勝は当然。

梅ヶ谷独り土俵、と書かばスワ梅関が場所の人気を付けんと今度の回向院へ出るとの早合点も贔屓の目にはもっともならんが、ここに昨今横浜にては毛繻子の販路多く追々好みの新印も出来し中に、甲九十番の品には梅ヶ谷の独り土俵入りという印あり、其の極意は至極上品にして定価よりは決してまけぬと云うにある由、或る商人はこれを聞き店に至りてオイ大達に負けてはどうだと洒落しとぞ。

新聞の名前が毎日新聞と変わりました。しかし現在の毎日新聞とは関係ないようです。さて今場所はさらに成績本位の番付編成ということで3人が新入幕、鶴ヶ濱や一ノ矢等も大きく番付を上げました。それでも先場所大きく負け越した小結の鞆ノ平は据え置きとなっており、この辺はまだ改革の余地ありという事でしょうか・・・おそらくは三役へ上げるだけの適格者が無かったということなのでしょう。三役力士の格というのを求めていたためか、平幕力士の昇降に比べると三役の変動は少ないように思えます。梅ヶ谷の毛繻子というのは良く分かりませんが布地の柄のことでしょうか?
ウィキペディア(横浜毎日新聞)

明治19年夏場所星取表
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テーマ:大相撲 - ジャンル:スポーツ

【2006/11/18 10:05】 | 大相撲 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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