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明治19年春場所4日目 (東京横濱毎日新聞/明治19.1.17)

○回向院大相撲
・昨日同所四日目の相撲は観客一杯にて桟敷土間とも人なだれを打つばかりの大入なりき、内にも山田大臣佐々木宮中顧問官其の他貴顕紳士の来場等ありし、当日一ノ矢剣山の立合は夜に入り土俵には高張を立てて明しとなし、余程打出しの遅くなりたり。
九紋竜立田野は、寄て九紋竜の勝。
海山嵐山は、立上り跳合い暫時押切て嵐山の勝はよろし。
鶴ヶ濱友綱は右四ツ、難なく寄っての勝は引続き御手柄。
常陸山伊勢ノ濱は、常陸が突掛て来るを伊勢は逃げて後ろへ廻り送し出して伊勢ノ濱の勝は近頃のお手際。
高千穂四ツ車も、前番同様の取組にて高千穂の勝。
綾浪大鳴門は人気立ち名乗と共に一大騒動をなせり、力士は仕切宜しく暫くして立上り、左四ツとなり力相撲となって大鳴門引立て寄り来るとき綾浪はここを先途とグッと防ぎ一心に打チャリたり、此の時団扇は綾浪に上りしに東の方には伊勢ノ濱知恵ノ矢等物言を起し、西には高千穂大達等がありて無理の物言なりと争い、年寄の奔走にてついに預りとなれり、其の物言たる大鳴門綾浪が打チャル時すでに体がないという、綾浪は打チャッて後体が流れしとの事にて、つまり物言の起こる相撲なりき。
大達知恵ノ矢は、知恵ノ矢何か術をしようと考えたるも相手が相手ゆえ詮方なく直ぐに踏切て大達の勝。
緋縅上ヶ汐は、立合暫時にして上腹の太き緋縅を巻落して上ヶ汐の勝。
・さて毎年例式となった高見山柏戸は、立つやいな小手先のせり合い中はげしくはり合い殊に柏戸は手ひどき頭突を高見山にカマセたり、此の音桟敷までも聞こえたる程にて高見はサコソ痛からんと察したりき、右の如く無法相撲となって水入り後左四ツに渡り、高見は上手を引いて双方とも必死の争い、溜りにては分けよと云うも高砂は未だ分けるに早しと言い、其のうち暫らく揉みしが高見の方強身に見えたり折柄、溜まりの鞆ノ平は達て分けを請求し、捨て置きなば双方の生命が危ういと云いてついに分となれり。
千羽ヶ嶽鞆ノ平は左を差し千羽ヶ嶽寄りて勝となりしが、寄る時千羽に踏切ありとの物言にて預りとなりぬ、千羽の曰く、取る者より脇に目があるから預けますゆえ早く後の相撲をお取らせなさい、とはおとなしき言い草にて評判よし。
西ノ海鬼ヶ谷はヤッと立ちて鬼ヶ谷は右を差しつつ寄行く時、西ノ海立ちなおり寄り返して西の勝。
一ノ矢剣山は左四ツにて、一ノ矢寄切るばかりの時剣山一生懸命上手を引き得意に渡って上手投の勝は随分大相撲。

鞆ノ平の進言には力士が命懸けで相撲に取り組んでいた事が現れているように思われます。それによほど激しい相撲だったのでしょう。打ち出しが随分遅くなったようですがこの日も幕下あたりで長い物言いがあったのでしょうか。十両の取組がずいぶん飛ばされているようにも見えますが、あるいはこの場所は進行を早めるために十両力士は隔日出場として番数を最初から減らしてあるようにも見受けられます。記事の中では特に触れられてないので詳細は分かりません。高張とは高張り提灯のことのようです。
千代田区HP(祭り用品)

明治19年春場所星取表
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テーマ:大相撲 - ジャンル:スポーツ

【2006/11/05 17:11】 | 大相撲 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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