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明治21年春場所3日目 (毎日新聞/明治21.1.8)

○回向院大相撲
・昨日の三日目は大景気にて佐々木副島吉井の三伯爵、蜂須賀侯爵、安藤議官その他貴顕方をも見受けたり。
緋縅龍門は、立上りは諸差しとなりて押出さんとせしを、敵は極め付けながら体をかわし櫓にて緋縅の勝は珍しき事に思わる。
千羽ヶ嶽伊勢ノ濱は、二本差しヨリて伊勢の勝。
真力綾浪は、立上りは左を差し右にて敵の前袋を取り無二無三にヨラんとする時、は右をハヅに構い、突落しての勝。
鬼ヶ谷上ヶ汐はいづれも巧者の力士なれば、立上り二三合突合い上は右を差して始終下手投けに行きしが、はイヤダと左を差し切返してに団扇の上がりたるもは敵に踏切りありとて物言付きて預り、時に上ヶ汐の眼の上に大なる瘤が出来たるは突合う際の頭が当たりしゆえなりと、何にせよ力士中にてもは眼の上の癌なりと云い居りしが果して。
知恵ノ矢西ノ海西右を引張りナタにて攻め付けヨラんとする時、イヤダとこれを防ぎしより突放して西の勝。
剣山相生は、立上り突合い左四ツにて張合う時、は足クセに行きしが解いて合四ツ大相撲となりたるに、満場鯨声は暫時鳴りも止まざりき、さて力士は必死となりて競ううち水入り、再び揉合い引分は充分なりき。
平ノ戸藤ノ戸は、ヨイショと云いながら突掛け行きしに、はこれを引張り込みし時腰の浮きたるより待ったと云う間もなく突出しての勝なりき、然るには土俵を下らず待ったと云うを角觝にせしは不都合なりと、一人にて苦情を云い張り中々に下らざるより、溜りの阿武松が種々説諭せしも下らざるより四本柱の関ノ戸清見潟までが是非なく柱を離れに説諭を為しようやくに下りたるが、昨今負け力士に苦情流行し、ために時間を費やし他の相撲の妨げともなり観客の迷惑ともなれば、是らの悪弊はきっと矯正したき事なり。
平石泉瀧は左四ツ、ウッチャリて平石の勝。
海山千年川は、立上りは右を差したるに其の手を押さえ逆にヒネリて海山の勝。
鞆ノ平真鶴は、突出しての勝。
八幡山嵐山は、此の日第一の取組なれば勝負如何あらんと注目し居るに、力士は充分に仕切り立上り左四ツとなり、攻合ううち合四ツとなりこの時水入りて後再び競い合いしが、取り疲れ引分となりたり、或る人は此の相撲一番にて斯く人気も引立ち居るに、わずか挑みし迄にて取り疲れたりとて引分は甚だ不満足の事なりと呟き居りしが、同社会にて此の相撲に勝負を付けざるは畢竟客を招く一の権謀なるべしと思わる。
大鳴門高見山は、右四ツとなりて鳴門押出さんと攻め付る時、土俵際にて清見首投げに行きしもヨリ切りて鳴門の勝。
若湊一ノ矢は、互いに仕切り直せし事十余度にして、見物は何時立上る事ならんと罵詈を為すものもありしが、力士はようやくに立上りは極め付けんとでも思いしか、しきりに敵を引張り込まんとせしに、はそうはさせじと右をハヅに構い左を差しながら押し切りての勝となりしより、満場拍手喝采の声中々にして実に破るるばかりの有様なりき。
・(昨日の紙上、真鶴千羽ヶ嶽真鶴の勝とせしが預りの誤り)

新入幕の若湊が関脇一ノ矢を破り殊勲。昨日の殊勲者相生も大関と互角の相撲で盛り上げました。この日も引き分け・預かり・物言い等いろいろありましたが、引き分けで白黒つけないのは興行上の理由もある、という見方もあるようですね。いずれにしろ両者力を出し切った相撲をファンが望むのは昔も今も変わりません。

明治21年春場所星取表
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【2007/01/19 01:04】 | 大相撲 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
明治21年春場所2日目 (毎日新聞/明治21.1.7)

○回向院大相撲
・昨日二日目は前日に倍したる観客にて、副島伯その他の貴顕をも見受けたり、この日高千穂千年川の取組は高千穂病気にて出勤せざるため休みとなれり、聞く所によれば昨今力士中にては自分より下の力士に敗を取る時は兎角欠勤するものありと、如何のものにや。
藤ノ戸八幡山は、八幡前日吉ノ山に敗を取りし為めにや、カタクなりて中々立ち上らず、いと丁寧に仕切りようやくに立上り突合い左四ツにて揉合ううち、逆ヒネリにて八幡の勝。
真鶴千羽ヶ嶽は、左差しとなりてヨラんとするを、は例の泉川にて極めんとせしが、敵も中々の剛のものなれば外掛となりてモタレ込む気込なりしに、スクイ投げて真鶴の勝。
綾浪海山は、立上り突合いは右を差し仕掛けしに、突放されしかば今度は左差しとなりて攻め付くるをは上手投げを打ちしが残されしより、変えて逆ヒネリに行き海山の勝。
鞆ノ平高見山は、角觝中の滑稽なれば定めし面白き相撲ならんと思ううち力士は早くも立上り、二三合突合いハタキ込んで高見の勝は呆気なき勝負なりき。
嵐山若湊は無造作に立上り、は差さんと仕掛け行きしにはこれを防ぐ隙なく突張りて嵐山の勝は格別のものなり。
相生大鳴門は二日目中一二の相撲なれば、ドンナ勝負を見るものならんといづれも注目し居たるに、力士は丁寧に仕切り左四ツとなりて競いしが、は諸差しとなりて攻め行く時、解けて左をハヅに構いヨリ行く際土俵際にて廻り、ヨリて相生の勝は大出来。
一ノ矢知恵ノ矢は、左差しヨリ切りての勝。
小錦山ノ音は、左差しヨリ切りて小錦の勝。
出釈迦山黒縅は左四ツにて揉合いしが、何んと思うたかまだ充分土俵のあるにも拘わらず出釈迦は棄て身となりしより幸にツブレての勝はあまり馬鹿馬鹿しき角觝なりき。
竜門鬼ヶ谷は、突出しての勝。
上ヶ汐緋縅は、立上り突合い上ヶ左差しとなりて攻め付るに、敵は総身に力を込め充分これを防ぎし時、スクわれてコロコロと転げ、ようやく止まりし時行司は上ヶ汐の勝と団扇を掲げしは滑稽。
西ノ海真力は、立上り突合い手四ツとなり解けて左四ツ、揉合いスクイ投げにて西の勝は当然。
伊勢ノ濱剣山は、二本差しヨリ切りて剣山の勝にて打出したり。

のちに横綱となる小錦が新十両、この日が初白星。大力士の大達は酒の飲み過ぎで肝臓を悪くしたようです、長い休場に入ってしまい本場所に登場するのは2年後となります。この間に一気に世代交代が進みます。新入幕の相生はうまく回り込んで関脇大鳴門を倒し殊勲。

明治21年春場所星取表
【2007/01/14 15:11】 | 大相撲 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
明治21年春場所初日 (毎日新聞/明治21.1.6)

○回向院大相撲
・客年の春場所以来、同社会は例の高砂事件に付き同年五月の場所などはほとんど花相撲の如く、東西にて主なる力士は欠勤がちにて観客少なく、為めに当時の勧進元その他の年寄等も余程の損失なりしと、然るに本年の相撲は此の紛紜も和解したる後なり、且つは若手力士中出世のものもありて是等は必死に働くとの事なれば昨日などは初日とは言いながら中々の景気にて、観客中副島宮中顧問官、吉井宮内次官、安藤元老院議官その他の貴顕方をも見うけたり。
・又この日鶴ヶ濱は前夜より病気、常陸山は眼病、大達は黄疸にていづれも出勤せざりしが、五日目くらいよりはいづれも出勤するならんと云う。
・又高砂浦五郎は勝負検査のため四本柱に出張し居たり、その勝負は左の如し。
朝日川真鶴は左差し、スクイ投げにて真鶴の勝。
海山相生は、此の日屈指の角觝なれば如何あらんと見てあるうち力士は充分に仕切り立上り、突合い左四ツとなりては例の出し投げに行きしが残されたればカタクなりて角觝大事に取り、相生もまた今年幕内へ入りたるばかりなれば見事海山を土俵の砂に埋めてやらんとの意気込みにて始終元気よく敵の試したる出し投げに行きしが残りて、互いに揉合ううち水入り、再び揉合いしが取り疲れ引分は充分なりし、しかし今少し行司の声遅かりせば見事相生の勝ちなるべし。
知恵の矢上ヶ汐は、ヒネりて上ヶ汐の勝。
高千穂伊勢ノ濱は、立上り左差しとなりてヨラんとする意気込なりしが、伊勢はこれを泉川に行き極め出さんとするうち、は差し手を充分に差し無二無三にヨラんとする時、小手投げにて伊勢の勝は老練老練。
緋縅西ノ海は、左差しスクイ投げにて西ノ海の勝。
剣山出釈迦山は、突落して剣山の勝。
八幡山吉ノ山は、立上り突合い右四ツとなりて八幡はちょっと蹴たぐりしが残されたるより、今度は金剛力を出して攻め付くるを下手投げにて吉ノ山の勝は場内大喝采。
千羽ヶ嶽綾浪は、左差しすくい投げにて綾浪の勝。
鞆ノ平竜門は右四ツにて揉合い、は遮二無二より行きしゆえ、敵の腰つぶれての勝ち。
平ノ戸嵐山は中々に面白き角觝ならんと観客はいづれも注目し居るうち、力士は丁寧に仕切り立上り、は左を差したるより敵はこれをため攻め行くうち解けて渡し込みしに、はこれをはたき込み充分に勝利ならんと両手を掲げ、もまた充分渡込みし際敵に踏切りありとて同時に両手を掲げしより物言い付いて預りは穏当なる事に思わる。
千年川大鳴門は右差し、よりて鳴門の勝。
真力一ノ矢は、立上り突張合ううち水入、のち揉合い左差しヨリ切り一ノ矢の勝にて打出したり。

○西ノ海と嵐山の席順
・本日初日の回向院大相撲の番付面は一昨日の紙上に掲げしが、右の番付出版に際し一の苦情起こりて少しく延引し、同日ようやく配りたる始末なりという、その苦情は西ノ海嵐山の上席を占めて小結となりしに付き嵐山本人は勿論、師匠の大達等も承知せず、もし公平の番付を出すつもりなれば前年の場所に勝ち多くして給金を直したるものの席を進むべきが当然なるに、西ノ海は昨年五月の場所には休みたるにも拘わらずこれを元席の小結に置き同人よりも働きたる嵐山を其の次席に置くは不当なりと云うより、会社の役員はしばしば大達方に往復し種々に詫び入りたるが、先方はなかなか聞き入れず、ついに大達より板元根岸方へ番付の配りを差し止めたればいよいよ事面倒になり番付の出版も遅るる次第となりしが、ついに会社の役員より当場所にて嵐山西ノ海と勝星同数なる時は当五月の場所に至りて嵐山を小結に進むべく、もしまた嵐山十日の角觝に負け越すとも当五月の場所には嵐山の席を換えずして元席に置くべしとの約定書を大達に入れ、ようやく事済みになりしと聞く。(1.5)
○力士の組合
・今後は地方出稼ぎ其の他花相撲興行とも左の組合にて行う事なるべしと、或る人の予言なり。


来ました、番付にクレーム(;・ω・)大関経験のある西ノ海を平幕には下げにくいところですが・・次場所、史上初の張出小結が誕生する伏線となります。なお、この場所より番付では二段目の上位十枚目までを少し太い字で書くようになり、いわゆる「十両」が明確になりました。

明治21年春場所星取表

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【2007/01/12 11:16】 | 大相撲 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
明治20年夏場所千秋楽 (毎日新聞/明治20.6.14)

○回向院大相撲
阿武松司雲龍は、押切りて阿武の勝。
諏訪ノ海鬼鹿毛は、巧者同士の相撲なれば如何あらんと思ううち早くも力士は立上り、互いに突合い隙を得て相撲にせんと競り合ううち諏訪に踏切りありての勝、同人はこの勝にて関取分に昇進せり。
若湊黒縅はヨリての勝は毎度ながら元気元気。
平ノ戸勢力は、立上りは左にて敵の廻しを取り、出し投げに行きしをは防ぎながら立直さんとする時、早くも押し切りての勝。
九十九山黒雲は、立上り右を差し相撲を仕掛けければ九十九は泉川にて防ぎ解いて右四ツとなり、揉合ううち組合いのまま水入り、再び競り合いしに取り疲れて引分は充分力の入りし相撲なりき。
九紋龍取倉は、足を取りて九紋の勝。
今泉朝日川は立ち上り左四ツ、は引付け釣らんとする色見えしが、離れて突合ううちは一二度ハタキたるを防ぎ、付け入りて土俵際まで押し行きしもついに残りて左四ツ大相撲となり、揉合いければ場内はあたかも破るる如き騒ぎなりし、此の時検査役関ノ戸は其のまま水を入れさせ、再び互いに金剛力を出だし攻合いしに、取り疲れて引分となりしが初日以来この取組の様な面白き相撲はなかりき、と溜りでの話。
相生獅子ヶ嶽は、出し投げて相生の勝。
真鶴泉瀧は、立上り跳ね合い左四ツにて揉合いしが、下手投げにて真鶴の勝、時に同人の代理にて虎ノ子が弓取りの役を務め目出たく千秋楽を結びたり、さて当日は平常の十日目と違い日曜のためか中々の景気なりし。

通常の水入りは両力士離れて土俵下に降りて休憩しますが、組んだ体勢のまま動きを止めて休ませる場合もあって立ち水などと呼びます。十両上位に好成績者が多く、鬼鹿毛は結果的に来場所の入幕は逃します。関取分に昇進というのは給金計算上のことでしょうか?真鶴は8勝目で入幕が確定的。今泉はのちに源氏山と改名して関脇まで上がる大器です。

明治20年夏場所星取表

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【2007/01/09 01:53】 | 大相撲 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
明治20年夏場所9日目 (毎日新聞/明治20.6.12)

○回向院大相撲
山ノ音相生は、立上り左をハヅに構い右を当ててヨランとするを、は左を差し互いに競いスクイ投にて相生の勝。
若湊真鶴は念入れて立上り、二三度跳合い突出しての勝。
竜門九十九山は右四ツ、九十九上手投に行きしも残りて揉合い、再び上手投げにて九十九の勝。
鬼ヶ谷柏戸は、立上りは左を差し無二無三に寄らんとするを、は撓めながら首投に行きしがスッポ抜けとなりければ、立て直さんとする時早くも進んで突出しの勝。
知恵ノ矢出釈迦山は、突出して知恵の勝。
千羽ヶ嶽九紋竜は足クセにて珍しく千羽の勝。
綾瀬川高千穂は立上り左を差せしに、綾瀬は敵の差し手を泉川に極めヨランとするを、右にて前袋を取り揉合いヨリての勝。
真力大達は、突出して大達の勝。
黒縅伊勢ノ濱は、ヨリて伊勢の勝。
平ノ戸常陸山は仕切りも充分に立上り、は例の左を差しヨリ行く所を、は土俵際にて撓めウッチャらんとする時、十八番の切返しにて平ノ戸の勝。
八幡山嵐山は本日中の相撲なれば見物人は固唾を呑んで注目せり、さて力士は造作なく立上り八幡左を差し右にて敵の前袋を取り競り合いしうち、八幡差し手を替え首投げに行く様子を見せければはこれを釣らんとせし際、得たりと八幡は例の足クセにて巻き倒さんとせしに同体流れ団扇はに上りたるも、物言い付いて預り。
鞆ノ平友綱は突合い手四ツとなりて競り合ううち、滑りての勝にて打出したり。
・此の日、一ノ矢綾浪千年川は病気全快の由にて土俵だけを勤めたり。

幕内力士にとっては最終日なので、土俵入りだけ出てきた力士もいるようです。大達は7勝目となり土付かずで最優秀成績となりましたが、他にはこれといった成績の力士がなく低調な場所となりました。8日間負け続けてきた知恵ノ矢(ちえのや)がようやく1勝。

明治20年夏場所星取表

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【2007/01/07 13:47】 | 大相撲 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
明治20年夏場所8日目 (毎日新聞/明治20.6.5)

○回向院大相撲
出釈迦山泉瀧は左四ツ、揉合い差替え押し切りての勝。
伊勢ノ濱鬼ヶ谷は、立上り突合いは左をハズに構い右にて引落さんとせしに、伊勢も必死となりて防ぎしかばは是非なく左を差し首を敵の胸に押し当て、ヨリ倒して勝。
常陸山綾瀬川は充分に仕切り、立上り左四ツにて揉合ううちは差し替えて二本差しとなり攻め行くを、はこれを極めスクワンとせしも解けてまた左四ツとなりしが、は引落さんとするもすかさずヨリて綾瀬の勝。
嵐山鞆ノ平は、立上りは左を差しヨランとするをは泉川にて競り合いしうち、は二本差しとなりて攻め行くを極めて防ぎしもスクイ投げての勝。
大達八幡山は念入りて立上り、八幡左を差し右をアテ寄らんと攻め付くるに、はヨイショチと言いながらグルリと廻り、ヨリての勝。
諏訪ノ海平ノ戸はいずれも贔屓多き相撲なれば場内なんとなく喧しかりき、さて力士は立上り突合いは一二度蹴タグリしも残し、互いに巻合い右差し、ヨリての勝は上手なもの。
真鶴真力は面白き相撲なれば観客は固唾を呑んで勝負如何と注目し居たり、力士は充分に仕切り立上りは左を差しヨリ行くを、防ぎ互いに揉合い解きて左四ツ大相撲となり、揉合ううち水入り再び揉合い腹櫓にて釣出しの勝は達者なもの。
柏戸竜門は、サマタにてオクリ出し竜門の勝。
相生知恵ノ矢は、右四ツとなりて相生の勝。
高千穂千羽ヶ嶽は、立上り左を差したるをは泉川にて防ぎしが、預け突出しての勝にて打出したり。
・此の日友綱剣山病気のため休みとなりたり、同日は観客不入りにて寥々たる有様なり、徳川公爵佐々木伯爵等を見受けたり。

○高砂の訴訟
・昨日午前九時より第六回の対審を開きしが、当日は証人大山安蔵、同改進新聞編集人岩井益之助氏の証言を聞き終わりて原被告代言人よりも証人に対し一二の質問ありて閉廷し、次回は明日午後一時より開くはずなり、また被告人のうち八角灘右衛門稲川政右衛門木村庄五郎待乳山楯之丞の四人は原告の請求に応じ決議書の調印を取消す事を承諾し、昨日解訟願を差出したりとの事。

悪天候のためか日数もあいてしまい、相撲内容も良くないので人気が落ちてしまいました。剣山もついに休場。訴訟の方は和解が進んできているようで、早く相撲界全体が落ち着いてほしいものです。この日の相撲内容はまずまずと言ったところでしょうか。

明治20年夏場所星取表

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【2007/01/06 01:10】 | 大相撲 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
明治20年夏場所7日目 (毎日新聞/明治20.5.28)

○回向院大相撲
黒縅今泉は左四ツ、ヨリ切りて今泉の勝は感心。
黒雲緑山は立上り突合い跳ね廻り、ヒネリての勝と思いしに、跳ね廻るときに踏越ありとて年寄の関ノ戸が動議を起せしより、溜りの平ノ戸竜門は中々承知せずついにはが出で預りとなりたり。
平ノ戸若湊はいずれも元気よき力士なれば、立上りは例の左を差しヨラんとするを、泉川に極め挑むうち蹴タグりて平ノ戸の勝。
柏戸真力は立上り、は右を差し揉合ううち諸差しとなり、ヨラんとするをは左で防ぎ右をハヅに構い互いに挑み、水入りのち揉合いしが取疲れて引分。
千羽ヶ嶽相生は、ヒネりて相生の勝。
知恵ノ矢嵐山は、釣出しての勝。
剣山高千穂は立上り左を差し挑みしが、離れて巻合い揉合ううち水入り、のち手四ツとなりまた離れて巻合い、勝負つかずして引分、時に怪しむべきは行司が引分けと言う際、の顔を見て笑いながら腕をちょっと叩きしにこれに目礼せしは如何なる訳か、此の相撲中は少しも力が入らざる様なり。
鬼ヶ谷真鶴は今日第一等の相撲なり、さて力士は立上りは左を差しちょっとヒネリしが残して、左四ツとなりて揉合い釣り出しての勝。
伊勢ノ濱綾瀬川は、ヨリ倒して綾瀬の勝はさもあるぺし。
大達鞆ノ平は立上り手四ツとなりしが、は始終笑を含み仁王立ちになりあたかも児童が戯るる如き有様にて、互いに少しも力入れざる様なりしが水入て再び競り合い、否な戯れ引分にて打出したり。
・此の日面白き相撲なりと思いし八幡山上ヶ汐大鳴門友綱鶴ヶ濱常陸山は休みたり。

○高砂の訴訟
・同訴訟は昨日第四回の公判廷を開きしが、同日は原被告より差出したる証拠物につきて審問ありしと、なお来六月一日第五回の公判を開く由。

休場者続出に八百長疑惑と、ロクなことがありません。これも不平病の余波でしょうか。剣山は休場が噂されていましたが、よっぽど力士がやる気を無くしているのでしょうか?こうなってくると本当に見所は十両の新進力士のみとなってきてしまいます。高砂は以前の大達との揉め事のために役員選挙などに出られなくなっており、処分の取り下げを求める訴訟を会所側に起こしています。

明治20年夏場所星取表

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【2007/01/03 18:29】 | 大相撲 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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